ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【4月も毎週日曜日は休業します。】

年末年始6

2022-12-30 09:58:31 | 日記・エッセイ・コラム

今年の「石の華」の営業は今日までです。ご来店して下さった皆様、本当にありがとうございました。明日の大晦日と明後日の元旦は休業します。

私は、5月に突然の強烈なめまいに襲われ、一時は店の存続も危ぶまれましたが、幸いにも、その後、大過なく、さらにこれまでにコロナ感染もなく、平穏な日常を過ごしております。(まだ、軽いめまいの症状は残っておりますが・・・)

「石の華」は、2011年7月に開業しましたから、現在、12年目を通過中です。この先、いつまで続けることができるかは分かりませんが、ネット通販をしないでリアルショップにこだわり続けている現在のスタイルは、続く限り、続けていくつもりです。

私は、鉱物は現物を見て触る事が大切だと思っております。静かな環境で、ゆっくり、生で観察する事が重要なのです。「石の華」はそのような場を提供します。来年も「石の華」の営業スタイルは変わりません。

来年の初売りは1月2日(月・祝)です。また恒例化している新春セール(一部委託商品以外全品20%OFF)は1月9日(月・祝)まで行います。雪の状況を見て、お越しください。(ポルテ金沢の駐車場は大雪でも稼働しております。)

来年も宜しくお願い致します。

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香水瓶2

2022-12-23 13:02:05 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、店にいらっしゃった日本画の先生と話をしていて、究極の贅沢な趣味は香道だという話を聞きました。私は、香道の事をあまり詳しく知らなかったので、これまでは、究極の趣味は石の趣味だと思っておりました。その先生曰く、香りには色も形も無く、音も無い、そのような趣味は香道しかない、というような内容でした。ただし、先生は、石も面白い、というような話をして下さり、独自の美学をお持ちの方だと思いました。

香道ではありませんが、香水も、ある意味、究極の贅沢なのかもしれない、と思っております。

私の関心事は香水よりも香水瓶の方なのですが・・・

今日のブログの写真は、資生堂の香水ローズ ルージュ パルファムです。

 

私が名古屋に住んでいた頃、静岡県掛川市の資生堂アートハウスに行った事があります。そこには、香水瓶の展示コーナーがあり、見学した事があります。私は、そこで、印象的なある香水瓶を見ました。それが上の写真の香水瓶でした。

私は、その正二十面体をモチーフとしたデザインに魅了されました。香水そのものにはあまり興味がないものの、多面体好きにとっては非常に気になる存在でした。

その後、それは、私の香水瓶コレクションに追加されることになりました。

正二十面体ではないものの、黄鉄鉱の三角二十面体も鉱物コレクターにとっては非常に重要なアイテムです。身近な産地では、尾小屋鉱山産のものが有名です。(このブログの「黄鉄鉱型三角二十面体」2019.07.01参照)

尾小屋鉱山以外では、阿仁鉱山のものも有名です。

上の写真は、阿仁鉱山産の黄鉄鉱の群晶です。

自然のものなので、多少の形の揺らぎはありますが、黄鉄鉱型三角二十面体結晶が、リッチにまとまっており、気に入っております。

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マラカイト

2022-12-20 11:15:05 | 日記・エッセイ・コラム

突然ですが、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンシキー大統領に共通するあるものとは、何でしょうか?

今年は、TVなどでよく見かけたのは、何といってもこの二人だったと思います。そして、私が気になったのは、両者の執務室に置いてあるマラカイトで作られた緑色の文具でした。恐らく、これらはウラル産のマラカイトだろうと想像できます。

映画やバレエの「石の花」はウラルのマラカイトで宝石箱などの小箱を作る石工が主人公でした。ロシアやウクライナでは、マラカイトを使った家具や文具が、高級品として普通に使われているのだろうと思います。

もう一つ、サッカーのワールドカップで印象的だったのは、アルゼンチンのメッシが優勝トロフィーにキスをしたシーンでした。そのトロフィーの台座部分にも緑色の帯状の部分があり、それも恐らく、マラカイトだろうと思われます。

そういう意味で、今年の漢字ならぬ今年の鉱物を一つ選ぶとすれば、私はマラカイトを挙げたいと思います。

今年の鉱物、何か?いい感じがします。今後、毎年、選考してみましょうか?

そう言えば、今年は「世界鉱物年」だったらしいのですが、どうも、それほど知られていなかったようです。鉱物は、まだまだ、マイナーな存在なのでしょうか?

今日のブログの写真は、あまり関係ないかもしれませんが、これです。

上の写真は、もう廃版になっているらしいのですが、diorの昔の香水です。

そこにもマラカイトらしいものがデザインされておりました。

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香水瓶

2022-12-16 11:28:41 | 日記・エッセイ・コラム

今日は予告通りに香水瓶の話題です。

私が香水瓶に興味を持ったのは、やはり、ルネ・ラリックの香水瓶からだったように思います。ルネ・ラリックの香水瓶にはアール・デコらしい造形美に溢れており、それは鉱物美にも通じるものがありました。

私は、ルネ・ラリックのガラスは数点持っておりますが、残念ながら、香水瓶は持っておりません。それらは蒐集するには高額すぎるからです。

その代わり、ルネ・ラリック以外の鉱物美を思わせる香水瓶で、比較的、手の出しやすいものを求めました。

私は、香水そのものには興味がありませんでしたが、その香水瓶の造形デザインの方に興味があったのです。

上の写真は、それらの中のひとつです。これは、paco rabanneというフランス製の香水です。球体と楕円体との中間的な形状をした香水瓶が三つの水晶柱が接合したような群晶を思わせるプラスチック製の中に絶妙な角度で納まっております。鉱物好きならどうしても反応してしまうデザインだと思います。

上の写真は、詳細不明のガラス製の香水瓶です。これも、どこかのアンティーク展の際に購入したものでしたが、そのボトルの菱形十二面体と切陵立方体との中間的なデザインに惹かれました。

上の写真は、ビリーブ オードパルファンというアメリカ製の香水です。これも正三角形を基調とした立体的な六芒星のようなデザイン性に惹かれました。見ようによってはスピネルのスピネル式双晶のようにも見えてしまいます。

これらの香水瓶のデザインは鉱物結晶に繋がる幾何学的な立体構造になっており、鉱物マニアにとっても無視できないもののように感じてしまいます。

香水の魅力は、その香りだけにあるのではなく、その香水瓶のデザイン性にもあるような気がしております。

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空瓶2

2022-12-13 11:08:51 | 日記・エッセイ・コラム

私がウィスキーの空瓶を捨てられないからと言って、決してビンマニアではありません。

どうも世の中には空瓶を蒐集しているビンマニアなる人がいるらしいのですが、以前、何かのTV番組で見た事があります。そう言えば、以前、ひかりTVを契約していた頃、MONDO TVというチャンネルで山田五郎アワー「マニア解体新書」という番組をやっており、その中でビンマニアがテーマになった番組を見た事があります。世の中には様々なマニアがいるらしく、そのディープな趣味の世界を垣間見る事ができた番組でした。その番組の続編「新マニア解体新書」では鉱物マニアの回もあって、関西のSさんが登場していた事を思い出します。

さて、今日のブログの写真は、サビノのオパルセントガラスの香水瓶です。

これは、私が名古屋に住んでいた頃、丸善でやっていたアンティーク展で購入したものです。もちろん、空瓶ですし、私は香水などつけません。それは、そのアールデコ調の造形に惹かれて購入しました。

当時は、アール・デコに凝っていた頃で、私はルネ・ラリックのガラス作品が好きでした。ルネ・ラリックはオパルセントガラスを好んで使っておりましたが、サビノもオパルセントガラスを使っており、作風が似ていて、サビノの方が安いという傾向がありました。(ルネ・ラリックの香水瓶はその空瓶が高値で流通しております。)

前にも書いた事ありますが、アール・デコの造形デザインには鉱物的な造形と共通するところがあり、結晶鉱物好きの方なら共感していただけるような気がしております。

アール・デコだけではなく様々な香水瓶のデザインには造形美を感じてしまうものがあります。

次は、香水瓶をテーマにしようと思っております。

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