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今日は雲母3として星形のテーマで書きます。
ブラジル ミナスジェライス州Divino das Laranjeivas産の白雲母(Muscovite)
ブラジル ミナスジェライル州Itinga産の白雲母(Muscovite)
上の二つはスターマイカと言われる白雲母です。雲母の結晶は脆いのですが、これらの標本は美しい星形を保っています。この星形は貫入双晶しているものです。
星形になる鉱物は他にはスピネルの星形双晶がありますが、かなりのレアもので、現物にはなかなかお目にかかれません。
双晶も鉱物結晶の神秘のひとつですが、ある本によると、双晶は結晶する際の潜熱が係っているらしいのですが、詳しい事は分かりません。
星形の形は多面体の世界では相貫体や複合多面体で現れます。有名なケプラー八角星(星形八面体)を始めとして、いくつかの美しい星形立体が存在します。
星形が自然に造られるという神秘。鉱物の世界では肉眼的に見れるスターマイカが代表的ですが、それは分子の世界でも存在するようです。
分子の世界で特に気になる発表が今年の3月にありました。それは星形多面体の分子を自己組織化でひとりでに組み上げる合成法です。東京大学の藤田誠教授が発表しています。Web上でもその発表資料を見れます。「星形多面体 分子」というキーワードですぐ検索して見れます。ご興味のある方は是非どうぞ。