今日は朝からパソコンの調子が悪く、ウィルススキャンをして時間がかかった為、ブログの更新が遅くなりました。幸いウィルスには感染しておりませんでした。
一昨日の事です。
先日の鉱物採集会で大きなブルーオパールをゲットされたNさんが来店され、そのオパールがさらに奥の方に大きかったという事で、片面の母岩部分を割ったものを持って来て見せてくれました。その写真は撮り忘れたのですが、そのオパールの見えていた部分よりもさらに大きいものだろうと予想できるものでした。
Nさんはそのオパールを鉱物宝箱のような箱に入れて持って来てくれました。その箱の中にはNさんコレクションの一部、様々な水晶等が入っておりました。
その箱の中の水晶のひとつを見ていると、珍しいウィンドウのあるものを発見しました。どう珍しいかと言うと、普通水晶のウィンドウは菱形(ダイヤ型)もしくは平行四辺形のものが多いのですが、その水晶のウィンドウは正方形だったのです。
ウィンドウは水晶のファセット(錐面)と柱面の間にある面の事で、右に傾いているものと左に傾いているものがあり、まれに左右対称にセンターにあるもの(ダイヤモンド・ウィンドウ)があります。いずれのウィンドウも平行四辺形の形です。
ところが、Nさんのその水晶はきれいな正方形をしていたのです。その事はNさんも気付いておらず、びっくりでした。
その水晶を愛でながら、写真に撮りたいねー、と言っていたところ、ちょうどそのタイミングに3月に東京に転勤で戻られたNさんがいらっしゃいました。出張の合間に店に立ち寄られたとの事で、ありがたく思いました。Nさんは鉱物に限らず、花や昆虫や鳥などにも造詣が深い自然派です。すぐさま、持っていたカメラでその水晶を撮ってくれました。
Nさんの水晶を自然派のNさんが撮ってくれた写真
正方形のウィンドウをiPone用の簡易顕微鏡で撮ったもの
Nさんの写真から正方形のウィンドウがはっきり分かると思います。
天然水晶のウィンドウは非常に面白いと思います。様々な結晶成長の結果、そのような形が現れるのでしょうが、そのような形がどのようなケースで現れるのか良く分かりません。
水晶のウィンドウには他に一本の水晶に左右とセンターに同時に現れているものもあります。さらに甲府市の金峰山の水晶の中には正三角形のウィンドウが現れているものもあります。
我々はまだそのような仕組みを分からないまま、現前としてある水晶を見出しているだけなのです。
ウィンドウひとつとっても、水晶には神秘的で奥深い自然の摂理のようなものを感じてしまいます。