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ロシア軍、マリウポリ産婦人科病院を攻撃

2022-03-12 07:58:20 | 時事
本日記事はウクライナ情勢。ウクライナのマリウポリという都市にある産婦人科病院が3月9日、ロシア軍に攻撃されたとのこと。

ロシアのイタルタス通信3月10日付は、ロシアのラブロフ外相が、「ウクライナのマリウポリの産科病院がアゾフ連隊の基地として使用されたと述べた」と伝えた。以下記事概略、自動翻訳であるため誤訳はご容赦願いたい。
・ラブロフ外相は国連安全保障理事会の会議でこれを報告しました。
マリウポリの産科第一病院がアゾフ連隊の基地として使用されたと報告、ウクライナの超国家主義者はそこから労働者と職員、入院中の女性を追放した。これは木曜日に、ウクライナとトルコの外相であるドミトロ・クレーバとメヴルト・カブソグルとの会談の後に、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相によって述べられたものです。
(筆者記:アゾフ連隊とはウクライナのサッカーのサポーター組織から発生した武装右翼集団で、今はウクライナ内務省軍の一部に組み込まれている。ネオナチの兵がいるとされ、国連人権高等弁務官事務所や米国、ドイツ、カナダもこれを確認している)

・3月8日、ロシアの国連大使バシーリー ネベンジャは、地元​​住民からの情報では、ウクライナ軍はマリウポリの第1産科病院の職員全員を追放し、砲兵陣地を設置していると述べた。

またロシアのイズベスチャも3月10日付で、ロシア連邦の国連初代副代表であるドミトリー・ポリャンスキーは、マリウポリの病院で民間人が攻撃されたとのニセ情報に対応したと報じた。
・モスクワは3月7日に、過激派が建物を軍事施設に変えたと警告したにもかかわらず、ポリャンスキーは、国連がニセ情報を広めていることを不穏な事象と指摘、「マリウポリの病院で負傷した民間人に関するニュースは偽情報です。過激派は長い間建物を軍事施設としていた。モスクワは早くも3月7日にこれについて国連で警告しました。国連が偽情報を広めていることは憂慮すべきことです」とポリャンスキーは述べた。
さらにイズベスチャは3月11日 16時22分付けの記事で、マリウポリから避難してきたというウクライナ市民の声を伝えた。この記事によると、避難民はインタビューに答え、アゾフ連隊は民間人がいる場所に布陣しそこからロシア軍に攻撃を加えており、産婦人科病院にアゾフ連隊は確かにいたと述べたと伝えた。下線部はリンクさせた。動画もあるのでロシア語を解される方はご覧頂ければと思う。

上写真 イズベスチャより引用、「イズベスチャのインタビューに応じるマリウポリ避難民」動画もあり。

かたやウクライナ側の主張
ウクライナのSutranaの3月9日 17時50分付初報に次いで、同紙の同日20時05分付けでは幸い死者はいなかったとのことであったが、残念なことに
事の経緯が時系列で記されているラトビアのMeduza3月11日 3時51分付け記事では、産婦人科病院への爆撃で3人が死亡、17人が負傷したとある。

上写真 エフゲニー モアレトカ撮影 AP

3月11日 1時55分付インサイダーロシア語版に攻撃された産科病院の写真を撮影したエフゲニー モアレトカ氏の証言がある。
「私たちが撮影したのは人でいっぱいの病院に対する空爆でした。人々は地下室と建物から出てきました「アゾフ連隊」はいませんでした。」
またインサイダーロシア語版によると、ロンドンのロシア大使館は、写真はヤラセであると主張しているとの事。

上写真 エフゲニー モアレトカ撮影 AP
インサイダーロシア語版はさらに
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ロシア軍がマリウポリの産科病院を故意に爆撃したことを認めた。外相は、ロシアがこの産科病院が軍事施設となっていることを強調したがしかし、実際は停戦中に小さな子供を含む3人の民間人が殺害され、陣痛中の女性、子供、病院職員を含むに17人が負傷したと伝えている。

筆者が確認できた内容を整理すると
1・産婦人科病院を攻撃したのはロシア軍、ロシアもこれを認めている
2・産婦人科病院がウクライナ内務省軍アゾフ連隊の砲兵陣地になっていてロシアは3月7日からこの事実を発表、民間人はいなかったとウクライナ市民も述べている、写真もヤラセであるとロシアは主張。
3・ウクライナ側は、産婦人科病院は陣地ではなかったと主張


病院を攻撃したロシア軍は許せぬが、ロシアの主張が正しくあってほしいとは思うのである。なぜならばロシアの主張が正しければ、産婦人科病院では誰も傷つかず、誰もなくなっていないことになるからである。またこの場合は民間人を追い出し病院を砲兵陣地にしたアゾフ連隊側も罪を負わねばならぬことは言うまでもない。

残念ながらウクライナの主張が正しかったとなったら、本件を主導したすべてのロシア側関係者はどのような言い訳をするのだろうか。