かぶれの世界(新)

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熊本地震、存在感ゼロの自治体の長

2016-04-21 18:55:46 | ニュース
熊本地震は1週間経ち前例のない数の強い余震が続いているが、徐々に命にかかわる緊急事態への対応から復旧モードに入って来た。新幹線は一部復旧、JR鹿児島線は全線復旧、空港ビルが一部運用再開といった前向きのニュースが聞かれ始めた。一方、避難者数はNHKによると10万以上で長期化する可能性が高いという。

毎日地震関連のニュースに接して全く理解に苦しむのが、熊本県の県知事を含め自治体の長の姿が全く報じられないことだ。つまり報じる価値のある仕事をしていないということだろう。地震が発生した地元にいた訳ではないので良くは分からないが、東京や愛媛で見たマスコミ報道では県知事や市長の存在感はゼロだった。

彼等は先頭に立って被災者を支援する決定を下し、活躍を地元民にアピールする絶好の機会ではないのか。これでは無能ですと宣言しているようなものだ。熊本県民は何の為に自治体の長を選んだのか。これまで全国をカバーするマスコミ報道では、東京にいる首相や大臣と気象庁などの専門家の発言ばかりだった。

私の知る限り大災害の時これ程存在感が無い自治体の長はいなかった。東日本大地震の時は政府だけでなく県から市町村まで発言が報じられた。良くも悪くも存在感があった。規模は小さくても伊豆大三島の大雨では、自治体の長が不在で対応が遅れたと責任を追及する声が上がり、自治体の長は逃げずに疑問に受けて答えた。

今回も多くの自治体の職員が自ら被災者になりながら、住民の支援に取り組んでいると報じられている。全国からも支援が寄せられている。こういう時、自治体の長は舞台裏で頑張ってますではいけない。今であれば責任者として復旧活動の全面に出て舵取りをし、疑問に答え発言していくリーダーの姿を見せなければ、一体他に誰がやるのだ。失敗や非難を恐れて舞台裏に隠れるならリーダーを返上すべきだ。■
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田舎暮らし雑感2016(1)

2016-04-20 22:08:51 | 日記
2日前の夜松山空港に到着した時は夜の7時過ぎ、リムジンバスで大洲市に向かい深夜までオープンしているスーパーで翌朝の食料を購入、実家に着いた時は9時を回っていた。シャワーを浴びて安ワインを飲み、少し湿っぽいベッドに入った。いよいよ半年の田舎暮らしが始まる。

翌朝起きて最初にやったのは、半年間使わなかった車が動くかどうかの確認だった。バッテリーを繋いでキーを捻ったが、エンジンはㇷ゚スプスと音を立てて失速した。2,3度トライして諦めた。母を見舞った後友人に会う約束をしていたので、汽車とバスの時刻表を急いで調べ最悪ケースでも何とかなりそうだと確認した。

急いで朝食をとり再度車が動かないかやってみることにした。物置から父が使っていた鉄ブラシを取り出しバッテリーの端子を磨いた。端子にこびりついていた緑錆がかなり剥がれたと思う。思い切り端子を締め付けて再度エンジンスイッチを捻ると幸運にもエンジンがかかった。それまで沈んでいたが、一気に明るい気分になった。

ところが留守電をチェックすると車検切れを伝える伝言が何件も入っていた。フロントガラスには車検時期が4月を示していたので、運転を強行しても何とかなると思った。いざ運転席に座ると表示の裏側に小さい字で月日表示があり、期限切れまでにまだ2日残っているのが分かった。まだ運は尽きてないと思った。

松山市の施設に着くと先ず事務所に伺いこれから毎週来ると挨拶、隣の看護室に伺い母の様子を聞き、2階の介護担当室で日頃の対応の礼を言った。意外にも彼等は揃って母は元気だと言った。熱が出たり、血糖値上昇や急低下、インシュリンや甲状腺活動抑制とか血をサラサラにする薬、流動食の微妙な変更など、頻繁に連絡を受けていたので、覚悟していたのだが。

病室に母を見舞うと見かけは変わってなかった。変わっていたのは母がテレビを見るようになったことだ。数年前に自宅介護を受けていた頃のある日、好きなテレビを見なくなり暫くして脳梗塞を起こし、その後一直線で介護施設でお世話になる道を歩んだ。昨日娘に子供が出来たと報告しても彼女はテレビを見続け反応を示さず、邪魔だから早く帰れみたいなジェスチャーを示した。私はそれはそれで元気になったと思った。複雑な気分だ。

その後久し振りに友人と会い食事して旧交を温めた。友人は元気そうだった。私は手抜きした朝飯を頂いたのでがっつり食べようとビーフカレーを頼んだが、期待したビーフが殆ど無く美味しくなかった。元々食事に期待するような所じゃなかったのに、その時になって突然期待したのが間違っていた。

それから後が忙しかった。実家に戻り、銀行・農協・郵便局と巡って母に代わって口座残高を確認し、半年分の介護費用や農業支出に合わせて残高を調整した。農協が母の主要取引金融機関なのだがネットで残高チェックが出来ず窓口に出向くしかなかった。今回、これら3つの金融機関の窓口の女性は全て移動していた。母の代理で出し入れする事情を引き継いで貰っていたものの、同じ説明を繰り返す手続きがもどかしかった。

転勤は近隣の町の範囲内で行われるようだ。同級生の娘さんが数年前私の窓口担当になり、2年おきの移動を繰り返し昨年戻ってきていた。姓が変わっていないのに気付いて、「まだ結婚してないのか、お父さんが心配しているだろう?」と軽口を叩く間柄だった。ところが、今回電話でKさんというと、Nですと言って出て来た。遂に結婚したんだ、おめでとうと言った。窓口に行って改めておめでとうと言った。本当の娘のように嬉しかった。

今日も久し振りに市立体育館に行きバドミントン練習に参加させて貰い、昼食を自炊で頂き、車を車検に出し、その間に洗濯物を取り入れ、庭と家庭菜園の雑草をとった。疲れた。■
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グッバイ・ワゴンR

2016-04-17 19:06:51 | 日記
家内の軽自動車を今日処分した。20年余り前に私が米国単身赴任するにあたり、私の手足代わりにと3人の子供の面倒を見る家内に車の購入を勧めた。彼女は最初スズキ・セルボを購入した。米国で過ごした私には玩具みたいに小さな車だったが、それでも高速道路を使って四国の実家まで往復したこともある。その後2回買い替え3台目のワゴンRは格段に走行性能が改善した(普通車とは違うが、通常用途には十分だ)。 

家内は末の息子と軽自動車であちこち遠出した。遠い所では新幹線開通前の金沢とか清里など、新潟・富山とか白川郷など観光地のあちこちを自動車旅行した。今でもいい思い出になっているという。私に見せてくれた旅行中の写真は見るからに楽しんでいるように感じる印象的な写真だった。

実際、家内や息子にとって私抜きの軽自動車の旅は思い出深かったようだ。私も家内と一緒に東京四国間を最低でも3度余り往復した記憶がある。しかし、数年前に一人で長距離運転した時疲れ果てて途中温泉宿で一泊して帰京した。それを機会に別に普通車を購入し常時田舎の実家に足代わりに置いておき、東京との往復は飛行機にした。

その頃から、家内の軽自動車に乗ることは滅多になくなり、彼女も私も全て面倒を見てくれるパック旅行の方が楽しいと思うようになった。今回、自宅の建直しをすることになり不要な出費を切り詰めようと家族で見直しし、彼女は軽自動車を処分しても良いと言ってくれた。以前は娘の出産後娘夫婦宅に車で通いたいと言っていたのだが、いざ現実に赤ちゃんが生まれると泊まり込みになった。

今回仮住いに引っ越すにあたり家内と息子が会社勤めしているので、私がワゴンRをフル稼働させて粗大ごみの処分に走り、自宅と仮住い宅を往復し荷物を運んだ。この軽自動車が無かったら引っ越しはもっと大変だった、ワゴンRが最後まで活躍してくれたという感謝の思いがある。私に代わって良く家族の面倒を見てくれた。

今日お昼頃に青天下で雨が降るという変てこな天気の中、千歳台の娘夫婦宅に家内を迎えに行った。ワゴンRの最後のご奉公だ。午後予定通りにスズキの担当が車を引き取りに来た。私は息子と一緒に家内に同行して駐車場に向かい立ち会った。送別会みたいな感情的な気分で、薄汚れた車を見送った。馬鹿みたいだが、少しウルウルした。きっと齢のせいだ。■
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パナマ文書に関する二つの疑問

2016-04-16 18:15:40 | ニュース
パナマ文書で世界が揺れている。厳密には「全世界」とは言わない、大騒ぎしているのは欧州で、ロシアと中国は苦々しい顔で黙殺、新興国は余り報じられないのでよく分からない、そして日本の400人の金持ちはびくびくしているらしい。何故か 米国はメディアの反応がクールで金持ちも指摘されてない。強欲なことでは世界で群を抜く米国の富豪が出てこないはずがない、マスコミが逃すはずもないと思うのだが何故だろうか。

そもそもはパナマの法律事務所からの漏洩情報(2.6テラバイト・1150万ファイル)を入手した「南ドイツ新聞」が、米国ワシントンに拠点を置くNPO「国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)」に持ちかけ、世界76ヶ国の100以上のメディアの記者370人以上が参加して分析した情報が公表された。情報は膨大でICIJは分析をまだ続けており、今後新たな情報が公表され日本人400人が誰か分かると推測される。

第1の疑問は、何故米国の主要メディア(NYT/WP/WSJ)がICIJに参加してなかったのか私は全く理解できない。最初に公表された時、NYTはA3面扱いだったという。ICIJの編集データのみで生データの発表だったからというのは理由にならない。と言っても米国政府の陰謀とかヤラセとかいう、いつもの「陰謀史観」を売りにしたその筋の識者の指摘はもっと筋が通ってない。NYTやWPが米政府に加担するはずがない。米国の主要メディアはこの疑問にいつか答えると思う。それまでお預けだ。

次は自分でもいかにも素人らしい疑問だと思う。それは「誰が悪者か」、言い換えるとこの暴露は「誰をターゲットにしたか」ではないかと推測する。これについては私なりの考えがある。例によって私の誤解を恐れぬ大胆な推測を展開すると、巨額の税金を収めたくない顧客に手段を与えた連中が狙いだ。それはパナマの税制を組み込んだ脱税スキームを紹介した欧州の銀行だと思う。

顧客とは夫々の国の政治的大物とか大富豪であり、彼等に手段を提供した銀行の方が責め易い。米国の銀行はリーマンショック後政府に徹底的に調べられ巨額の罰金を払った。米国の銀行を経由したマネーロンダリングは欧州をベースにするサッカー協会(FIFA)でも容赦なく取り締まった。残されたのは欧州の銀行で、緩い規制をいいことに脱税やマネーロンダリングのスキームを顧客に提供し続けた。これが私の大胆推測だ。

従って今回の一連の騒動で欧州の銀行は徹底的に調査されることになると予測する。それが米国の陰謀というより残った欧州のグローバル銀行を欧州各国の当局が洗浄する手段を与えたという様に感じる。米国政府が出て行かなくともいい加減な収め方は国民が許さないだろう。勿論、欧州当局には彼等特有のやり方があり、普遍的なルールを作って押し付けて来る可能性がある。それも又、欧州らしい。何れにしても、鍵は銀行をどの位追い詰めるか、そこから次の展開が開けてくると思う。■ 
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トランプ候補を支持!(補)

2016-04-15 12:18:17 | ニュース
美人の奥さんや娘以外に、もっと真面目にトランプ氏の主張を考えるべきことがあるので補足したい。その一つは米国が攻撃されても知らんぷりされるのに、日本が攻撃されたら米国兵の血を流して守ってやるなど必要ない。核武装させて日本に自分で守らせろ、というもの。我々にとってはショッキングな主張だった。

この主張には過去の経緯や現在の地政学的状況と日本の巨額な経済分担が十分理解されてないと思うが、基本に戻って自らが我が国を守るにはどうあるべきか考えさせることになった。我が国がどうやって自国を守るかかつては議論そのものがタブーだった。だが、自分のことは自分で守れと言うのは当たり前のことだ。決しておかしくない。しかも、最近の北朝鮮の核武装や中国の膨張主義を考えると答えは容易ではない。

両国は核武装国である上に、国力に比例して(或いは軍事力を背景にして)年々主張が強硬になっている。我が国は何時の日にか自国は自国で守れと迫られる日が来る、最悪の場合を考えたシミュレーションをして最低限の備えをしなければならない日が来るかも知れない。トランプの主張はそんな警告を与えてくれた。

メキシコ等からの違法移民を防ぐために国境に万里の長城を作り、違法移民を強制送還するという主張にも(過去の経緯と現状を考えなければ)無茶苦茶な意見ではないと思う。元々は違法移民だとしても現在米国に住む生身の人間を人道的に扱え、しかも米国経済の重要な一部で貢献しているのが今迄の現実的で常識的な考え方だった。

しかし、違法は違法だ。トランプが違法を放置できないというのは筋が通っているし、その為に手を打つというのは決しておかしくない。多分それが中下流階級から徐々に支持の幅を広げた理由だと思う。ただ単に違法移民に職を奪われたと言うだけが支持の理由ではない。もし日本に大量に難民が押し寄せて来た時に和製トランプが出て来て圧倒的支持を受けるなんて言うのはありそうな話だ。何しろ日本は世界一難民受け入れが少ない先進国だ。

これは天邪鬼的トランプ論であって、トランプを支持するという意味ではない。ただ、彼の主張を反面教師としてよくよく考えてみるのも悪くないという意味だ。■
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