かぶれの世界(新)

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W杯ファンの熱き遠吠え(7)

2006-06-23 20:36:44 | スポーツ

ジーコ日本のワールドカップは今朝方未明ブラジルに完敗し文字通り終った。残念ながら私の予想通り1分け2敗だった。敗因は勝つことが出来たはずの初戦で豪州に敗れたことが大きいとジーコはインタビューに答えていた。その試合での采配ミスを指摘する声も多い。

決定的だったのは日本ディフェンスが予想通り「ひ弱」だったことだと私は思う。決定機を逃したフォワードには失望したが彼らばかりが責められるのは私には不公平とすら感じる。一時黄金と呼ばれた中盤も格別の活躍はなかった。

しかし私はそれも含めて実力通りの結果だったと思う。ブラジルと言わずとも豪州・クロアチアと比べても選手個々の力が劣っていた。ワールドクラスの選手はいない(かつての中田がそうだった)。日本のマスコミがちやほやしただけである。それでもここまできたのは選手達がよくやったからだ。個人技の不足を補うくシステム・戦略を含めたチームトータルとしての力も及ばなかった。

しかし、世界一となった野球と比べるのは可哀想だ。WBCでは選手個人をみるとイチローのように世界最高レベルの場でも中心選手として活躍するスーパースターがいた。更に日本野球には100年の歴史があり勝つための日本独自のスタイル(スモールボール)が確立されている。野球にはスター選手の寄せ集め以上にチームとしての力を出せるノウハウがあった。

プロが出来て10年余のサッカーに野球と同じことを求めるのは酷だ。しかし希望はある。30年前はシーズン後物見遊山気分で来日したMLBの単一チームに日本のプロ野球チームは全く歯がたたなかった。今の速度で成長すれば、20年後のサッカーは個人レベル・チーム戦術共にかなり高いものになるはずだ。

苦杯したのは日本だけではない。波乱が少ないと言われる今大会でも、トップスターのいる優勝候補のチェコが破れ、上位を狙うと言われた米国、復活をかけたポーランドも敗退した。フランスも苦悩が深い。アジアで残っているのは韓国だけ、まだ勝ち残れるかどうか分からない状況だ。日本だけではない。

対策をどうするかビジネス風に言うと、「明確な現状認識に基づく的確な意思決定」という経営の基本を粛々とやることしかない。W杯のゲームだけでなくこの4年間に出来たこと、出来なかったこと、目標そのものを含めしっかり評価分析して次のW杯を目指して欲しい。日本人はこういうことがとても得意なはずだ。

ところで日本メディアの報道、特にテレビが視聴率狙いの能天気な楽観論ばかり言っていたのは如何なものかと思う。サッカーを楽しもう、盛り上げようと言うという気持ちは分かるが、現実離れした期待を持たせる報道を続けるとメディア本来の信頼を失うことにならないか。■

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教育格差論と親の身勝手

2006-06-20 22:55:34 | 受験・学校

大学受験に有利な私立学校や予備校など教育費が高く、収入が少ない家庭の子供は教育の段階で格差がつくという所謂教育較差の議論がある。大学をランク付けし高い格付けの大学に入学するか逆算して教育を語っている。教育のあるべき姿を議論しているようには思えない。私はこの義論を聞くと複雑な気持ちになる。一方的に非難できないその辺の微妙な心境を紹介したい。

ずいぶん昔のことだが父親参観で長男の通う中学校に行ったとき、「愛されていますか、お父さん」のテーマで受け持ちの先生と懇談会に参加した。ところがテーマはそっちのけで受験勉強のことばかり質問する父兄にいささか辟易した。父兄の子供を思う気持ちは分かるが、教育の関心が受験のみに集中しているのが私には驚きだった。思わず暴言を吐きその後家内は学校に行けと言わなくなった。

現在の教育格差議論も底に流れる考えは当時と全く変わっておらず、子供が一流大学から一流会社というレールに乗れるかどうかが前提になっている。しかし、一流大学出身が出世の道になるような一流会社などもう日本には存在しない、それでは世界との競争に生き残れない。とっくの昔にレッテルより何が出来るかが問われる世の中になったはずなのだが。

そうは言ったものの、子供の中学・高校時代私は海外にいた。節目の時は相談されたが、所謂受験勉強は家内が全てケアした。実は、日本にいる時も子供の教育は家内にまかせっきりだった。私にはこの議論に参加する資格はないかもしれない。しかし、こんな私にも若干の言い訳がある。

子供が小学生の頃は多少なりとも教育に貢献したつもりだ。子供に身に付けて欲しいと私が思ったことは、1)出来るだけ長く集中心を保てる、2)抽象的な思考ができる、3)読書が好きになることであった。対象は学問じゃなくても、スポーツでも趣味でも良かった。その手段として大金のお小遣いをだしにして子供に3040冊の世界文学全集を読ませ感想文を書かせた。

今から考えるとあざとい手段だったかもしれないが、その後の学問や仕事で少しは役に立ったのではないかと思う。中学に進学すると家内も彼らに何も押し付けず助言するだけだったと聞いている。殆どの同級生が塾に通う中、家内は子供が必要性を感じた時のみ塾に行かせたようだ。高校は私立受験校、塾には行かなかったが、結果的には志望する大学に入学できた。

しかし、ことの是非はさておき私は未だに後悔していることがある。それは子供が大学に進む時、私のちょっとした一言が進路に影響を与えたかもしれないことだ。長男は京都で物理を勉強したいと家内に言ったらしい。米国で伝え聞いた私は深く考えず彼と話もしないで東京だって勉強出来るだろうと家内に答え、結局彼は東京で学んだものの今はコンサルタントに転進した。

末の息子は社会学を選んだ。私が文系を勧めたのは理系だらけの我が家に文系がいたらいいという気持ちがあった。当然息子の素質を認めてのことだったが、彼の将来に大きく影響する選択に口出しすべきだったのか未だに自問することがある。実は、娘は私の勧めに乗らなかったのが今では救いとなっている。昔あこがれた女子大を勧めたが、娘はさっさと共学校に行った。

子供の教育を殆ど家内に任せきりだったのに、彼らの進路に口出しをしたのが果たして良かったものか。結局は自分の好みを押し付けた「親の身勝手」だったかもしれない。その後息子達が何をするか迷う姿を見たとき心が痛んだ。正直なところ私の助言は、現在の教育格差議論と大して変わらない功利的な発想だった。

私は元々子供に受験勉強を押し付ける積もりはなかった。私の両親も好きにさせてくれた。父は仕事一筋の地方公務員で互いに大人の話をする前に死んだ。母は祖母と野良仕事に忙しかったが、学校の成績だけは酷く気にしてくれた。私が何かを学びたいといえば出来るだけその機会を与えてくれた。時代は違うが結局同じことを繰り返しただけかもしれない。

全くしまらない話になった。現在の教育格差論には違和感があるものの、これ以上私に教育論を語る資格はなさそうだ。■

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W杯ファンの熱き遠吠え(6)

2006-06-19 11:08:48 | スポーツ

日本のワールドカップは実質昨晩で終った。選手や監督は勝てるチャンスを生かせなかったというが、それ以上にクロアチアにもチャンスがあり、引き分けは妥当な結果だったと思う。概して言うと日本選手は最後まで良くやった。肝心なときシュートを打たず、打っても枠に行かないのは見慣れた風景であり本番でもその通りだった。

しかし、今回は弱いと思っていたディフェンスが最後まで頑張れた。豪州戦に比べ中盤から攻撃に入ったとき途中でボールを簡単に奪われる頻度が減ったぶん疲労の蓄積が少なかった。こういうのは可哀想だけれど、宮本は利口な選手だが高さ・フィジカルがこのクラスでは弱すぎ彼がピンチの起点になることが多く、川口に助けられた。

日本が引き分けてくれたおかげで実質起こらない奇跡とはいえ、話の種を日本のファンとメディアに残してくれた。我が家でも今朝の食事は平和で普通に会話があった。次のブラジル戦を選手はエンジョイして欲しい。

今回のW杯は事前に評判の良かった強豪国の順当勝ちが続いていたが昨日未明に小波乱があった。ガーナがチェコに勝ち、米国がイタリーと分けた。ガーナ・米国に共通するのは勝ちたい気持ちの強さ、ガッツ、が画面からひしひしと伝わったことだ。米国は日本と同じく首の皮1枚で決勝ラウンドの切符が繋がっている。

最も大きな波乱は韓国がフランスと引き分けたことかもしれない。中継は見てないが、アンリのシュートが明らかにゴールラインを割っているのにノーゴールと判定されるという幸運が助けたらしい。勝ち点4になったのでアジアから決勝ラウンドに残れる唯一のチャンスがでてきた。頑張って欲しい。■

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パソコン販売失速の原因

2006-06-17 16:41:50 | 社会・経済

4月半ばに夏の新製品に切り替えた頃からパソコン販売が失速したと今月始めに報告した。その後も販売は回復していない。販売不調は元切り上げと液晶在庫調整が終わりメーカーの値下げ余力が低下したこと、商品開発力低下、VISTAリリース遅れなどを指摘したが、W杯の影響が大きいことが明確になった。

5月末総務省から発表された4月は雨で夏物衣料が不調のため家計消費は前年同月比-2.0%であった。衣料品・住居消費は-12%だったが、パソコン・デジタル家電を含む教養娯楽消費は1.6%増でほぼ前年並みであった。それでは教養娯楽消費の内訳はどうなっているだろうか。

15日BCNの発表によればW杯需要で薄型テレビの販売が絶好調だそうである。薄型テレビのW杯商戦はパソコンが夏の新製品に切り替えた同時期の4月後半から始まった。両方の商品を売る販売店を覗いて見た感じでは薄型テレビの売り場の集客力が圧倒的に高かった。薄型テレビの販売金額は5月が前年比47.7%増、6月に入り第1週の販売台数は前年比62%増、第2週は58.4%増と絶好調だった。

一方5月のパソコン小売販売は前年比-20%が続いている。まだ5月の家計消費統計は発表されていないが、事前情報を見ると消費支出は前年比微増になると推測する。つまり、パソコンと薄型テレビを買う財布は同じで、薄型テレビを買うとその分パソコンの販売が落ちるゼロサム関係にあるようだ。

夏の新製品デスクトップ・パソコンは大画面と地上波対応チューナーが目玉と言われているがコスト・パフォーマンスが悪く、今回のW杯商戦は専用の薄型テレビに惨敗した。日本が予選敗退すると6月後半以降のボーナス商戦でパソコンにお客が帰ってくる可能性は残っている。現在の品揃えでは大幅値下げしないと需要を刺激できない、値下げするかどうかはメーカーの在庫水準次第だ。メーカーは端から販売不調を予想していた節もある。■

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痛風再々発、全快

2006-06-15 22:39:13 | 健康・病気

発症してから約10日で痛みがほぼなくなり生活に支障がなくなった。その後も腫れは残ったが今週月曜日にジムに行き約9割の力でエキササイズを試行、特に悪くなるところはなかった。1日空けて今日ジムに行き今度はフルパワーでトレーニングし正常に戻ったのを確認した。

今振り返ると、症状が出た時それほど痛みを感じなかったので甘く見たのがまずかった。痛みが出た翌日ジムに行きトレーニングをし、血液濃度が高くなり尿酸値が急増し症状を悪化させたと推測する。例えば今日のトレーニング後体重が1.2kg減、水分補給が約1リットルなので合わせて2リットル以上発汗したはずだ。

コンピュータに記録した29日の結果を調べると、体重が1.6kg減っているので水分補給が少なかったか、何時もより発汗が多かったのかのどちらかだ。原因はどちらでも痛風のためには良くない状況だった。おまけに、その日は赤ワインをハーフ・ボトル空けた。

翌日から3日間、最初痛みが出た右足親指から踵、小指、足裏など全方向に痛みとピンク色の腫れが広がり、今まで経験したことのない痛みを味わった。本当に痛かった。最初に甘く見たのが失敗だった。その後、体質が変わったような、ちょっと変な経験をした。

痛みが酷くなった日から晩酌をやめ、水分補給を増やした。その頃から小便に行く回数が増え、何時もよりさらさらしていた。トレーニングを中断すると太ると思っていたのだが、体重が少しずつ減り始めた。食事の量を普段よりやや多めにし、チーズなどのコレステロールの元を意識して取ったのだが変わらない。一時的に養分吸収力が低下したのかもしれない。

月曜日痛みが引いてジムに行き血圧を測定すると正常だったが、平常時の脈拍が通常62程度なのに82だった。2週間程度エキササイズを休んだだけで平常脈拍が上がるとは思わなかった。今日はやや下がって78だった。足の腫れは引き、体重はやや増えていた。もう全快だ。

スポーツマン・タイプで尿酸値の高い方へ一言: 連日激しいトレーニングなどで多量の発汗後のアルコールに要注意。プリン体の多いビールだけじゃない、ワインでも症状が悪化する。ましてや症状が出た後のアルコールは自殺行為です。多分これは常識でしょうが、念のため。(白状するとジムに行った前日コンサートに行きその後ワイン2杯飲んだ。)■

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