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バイデン化から青木化まで

2020-10-15 20:42:57 | 国際・政治
バイデン化

今日の日本経済新聞のオピニオン欄に、バイデン氏が政権に就いた後の世界を予測する記事があった。鋭い洞察力で本質を見抜くIブレマー氏によるものだった。氏の評論は物事を見る視点を変えて分析評価し、本質的な議論に戻す手助けをしてくれる。今回はバイデン勝利後の世界がテーマだった。

バイデン大統領になっても外交政策はさほど変わらないが、内政は科学界と協力して新型コロナ対策に取り組み企業と富裕層の増税する。全く新たな世界になる訳ではない、先ずは足元の国内から変化が始まると予測していた。派手な討論会をイメージしがちだが目線を変えさせてくれた。

アングロサクソン化

このように物事の本質を大局的に把握するのはこの数世紀に渡ってアングロサクソンが優れていた。近代から現代まで日本人はそれ程得意ではなかったと思う。アングロサクソンを代表する英米は世界最悪のコロナ感染者や死亡者を出しているが、英米はワクチンや治療薬に先んじて開発している。

私はアングロサクソンの非情な成功例とみている。患者数や死者数が溢れているから薬開発のための検体が十分にある。データの収集も世界最先端のITを活用して集計し世界にコロナ情報発信し、同時に専門家は必要な情報を得て薬開発に生かす。言い換えると強者の論理だ。コロナ対策は最低だが最先端のコロナ情報を世界に供給している(多分、中国が邪魔)。

日本化

一方、日本はコロナ対策において感染者数や死亡者数で世界的に少なく優れた結果を出し続けている。これが最も重要な目標のはずだが、日本のマスコミ等はそれ以外の問題を次々(当然ながら沢山ある)と探し出し政府関係者を非難し国民を煽り不安にさせる報道を一貫して続けた。

非難ばかりの国内報道や海外向けの理解可能な情報不足で、日本のコロナ対策に一貫性を感じず信頼されてなかった。だが、ここに来て日本の感染者数や特に死者数が圧倒的に少ない事実を突きつけられ、日本的やり方で感染の第2波に備え死者数を減らした国が出てきた。正に日本化だ。

「青木化」

残念ながら日本化の成果は国内メディアは殆ど報じない。その代表的な存在がテレ朝とTBSに出てくる評論家青木氏だ。政府批判はしてもどうあるべきかは言わない、多分どうすべきか分かってない。テレ朝時代に同様の一方的発言をしたと現在はフリーの古館氏は認めている。

これらのマスメディアは結果的に批判の為の批判をさせた疑いがある。コロナ報道で連日テレビにかぶりつき海外の報道と比べ、報道された事と報道されなかった事を比べてこの疑いを深めた。そして青木氏の発言がテレビ局の方針と一致したから、或いは古館氏にそう仕向けたからだと推測した。個人の考えは自由だ。個人名を出したのはこのやり方を「」付きで表現した積りだ。

スガカー!

モチロン菅新首相の「重点爆撃的な政策遂行姿勢」のことだ。菅元官房長官は安倍政権の長く参謀として貢献した。菅氏は優れた名参謀と誰もが認める働きをしたが、果たして菅首相に新たな名参謀が見つけられるか疑問視する声があった。特に安倍元首相が開拓した外交の財産をどう生かすか。

矢継ぎ早に打ち出した政策は国民が納得できるポイントを突いたもの、言い換えると「政策というより対策」に近かだった。早急に改革が求められる日本病の治療だ。病気と言っても歴代政権が手を付けなかった難病だ。新首相はもしかしたら大臣と官僚が一体になって動かすやり手のリーダーになるかも。しかし、今のところ首相と参謀の両役をやってる感じがするが。■

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