かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

田舎暮らし雑感2022(9)

2022-07-26 22:32:59 | 日記・エッセイ・コラム
ピンクの卵を産むタニシについて老若両世代の認識を聞いた。買い物を兼ねて川沿いの散歩道からあぜ道を通ってJR線路と高速の下を通り抜ける時に、潰れたタニシからはみ出したピンク色の卵を見た。その時すれ違った高校生に聞くと、彼は何も知らず素人の私が解説することになった。

次の日に東に向かい喜多山地区に入るところで道路沿いの水田には、ピンク色の卵が見つからなかった。途中で北側の集落沿いの小道を歩いて戻って行くと、たった一人老農夫が畦道で作業をしていた。農機具を使ってなかったのでもしかしたらタニシを除去しているのかもと思った。

声をかけると作業を止めて小道まで来てくれた。彼によるとこの地帯の水田は「ジャンボ・タニシ」はいないという。初めて聞く名前だった。数年前に侵入しかかったが何とか防いだという。その代わりに猪害が頻繁に起こったらしく、確かに山際に電気柵が張り巡らされていた。

話していると老農夫は私の同級生の井上君だった。彼は昭和23年生まれだと言い私が22年生なので間違いなかった。最初から親しみを感じる顔だったが名前とか思い浮かばなかった。何人か近くにいる同級生の名前を聞き思い出したが、肝心の彼のことが具体的に思い出せなかった。

彼は農業を始めて15年といいそれ程農業の知識がある様には感じなかった。補聴器を付けていた。多分、彼は会社勤めを定年退職後に農業を始めたのだ。そこで高校野球県大会の選手が他県出身なのを思い出した。私の知る限り、農業も地元のたたき上げの農夫が殆どいないのだ。

別れ際に彼は自分が元気な間は農業を頑張るけどその先は分からないと言った。私の場合はもっと酷い。農地バンク経由で農地を5年単位で貸すか、売って欲しいと請われた農地は売り払った。今は家庭菜園の畑も雑草だらけで、それ以外直接農作業をすることはない。握手をして別れた。

昨日行われた高校野球地区予選決勝はノーシードの帝京第五高校が勝ち抜き甲子園出場が決まった。だが、キャンパスのある人口数千人の新谷地区は意外にクールな反応だった。多分、地元出身の選手がいないせいだと思う。今日歩いた遊歩道沿いの校庭には人気がなかった。チョット寂しい。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする