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米中間選挙の「開き直り」評価

2018-11-26 16:27:59 | ニュース
今月6日に世界が注目した米国中間選挙結果について8日に誰が勝ったのか論評した。その時はトランプ大統領も野党民主党も共に勝利宣言し、両党の主張にそれなりの根拠があると私にしては曖昧なコメントをした。そして下記の如くデータが明らかになった時点で再度議論すると結んだ。

「最後に世界最大の中間テストで試験を受けたのは、トランプ大統領とか与野党の候補者だけではなかった。それは米国の「選挙民」でもあった。そして選挙結果は米国民の良識を示した、テスト結果は60点を合格とすれば、70点くらいはとれたのでは。プラス10点に押し上げたのは若者たちだ。後は具体的な統計データが出たところでもう一度議論したい。」

その後の報道を見て「誰が勝ったのか」という視点で明確な回答は得られなかった。いつもは根拠が明らかでなくとも大胆に言い切ってしまう私も勝者を断定できないでいる。だが、出口調査結果から誰が勝ったか言えなくても明らかな傾向は出た。 

投票率が史上最高(少なくともこの100年では)の49.3%に達した、前回は70年ぶりに低い37%だった。何故か?トランプ大統領の存在が投票所に足を運ばせた理由になった。トランプ大統領の出現により、より米国民の多くが真剣に考え反映された選挙だったと言える。

女性候補の当選が100人を超えたと大々的に報じられたが、誰が投票したかという視点では女性票が決定的な役割を果たしたとも言えない。半数は#MeToo運動は度を過ぎていると見做されたようだ。むしろ、医療保険や貧困対策の強化を求める米国民の社会主義化がより認識されたようだ。

下院で共和党が数を減らした要因を3つ挙げると、トランプ大統領・銃規制・移民問題だとニューズウィーク誌は主要メディアの報道を分析した。天邪鬼の私に言わせると、決定的な要因はなく選挙結果も見方によってどちらが勝ったとも言えないということだ。

トランプ氏が目指したのは2年後の大統領再選の土台固めだったが、勝敗は明確ではない。大統領選により影響を与えるのは州知事の存在だと言われている。同時に実施された州知事選では中西部の3州を失ったが、大票田のフロリダ州は接戦を制したのが大きいと言われている。

与党は下院の過半数を失った結果、民主党は大統領弾劾を議会で追求するきっかけを得た。来年新たな構成で下院で論戦が始まると、民主党は間違いなくロシア疑惑や脱税、女性関係などを追求する。今朝方トランプ大統領は財政赤字の改善を突然言い始めたとニュース速報が飛び込んで来た。

財源の裏付けもなく減税を強行したのに、突然財政問題を取り上げるなんてどの口が言うんだ、と私は思った。だが、首尾一貫した主義主張などないトランプ氏なら、今迄の政策に関係なく社会主義化した民主党対策として言いかねないと思い直した。悪口三昧だけど別に彼だけではないし。

ということで、中間選挙後20日も経過したというのに、どうにもはっきりした結論を出せない。その間にも世界情勢は刻々と変化している。最後の言訳: 米国中間選挙をどう見るかの議論は取り敢えず今回で終わらせ、新しい状況の理解に努める方が建設的だろう。■
コメント
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