かぶれの世界(新)

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世界最大の中間テスト3日前

2018-11-03 16:18:04 | ニュース
3日後に迫った米国の中間選挙がかつてなく注目されている。その理由は自国第一主義で米国内に深刻な分断をもたらしたトランプ大統領に対する最初の米国民の評価が下され、その結果により内外に大きな影響を与えると予測されているからだ。

私自身はトランプ大統領が大嫌いだ。私には反知性的な根拠のない嘘をつきで、下品で粗野な振る舞いをする。こんな言い方は適切でない、だが敢えて言うと、主要な支持者は大統領と同じような資質を有する米国の嫌な部分を代表する人達だ。言い過ぎだが、これがトランプ流の決めつけ方だ。

2日付のワシントンポスト電子版によれば、大統領就任以来649日間で6420の偽か紛らわしい主張をしたという。それをマスコミが指摘すると、トランプはフェイクニュース(偽情報)と言い返すという、およそ常識人とは思えない反応を示した。こんな人が大統領で米人は恥ずかしくないのか。

だが、彼の政策が滅茶苦茶かと言えば全てがそうでもない。大統領就任以来米国経済は好調を維持し失業率は実質完全雇用と言われるまでに改善した。一方私の様な外国人から見て、対中国及びロシアとの外交政策でも本人の意志がどうかは別として、あるべき姿に建て直したと高く評価する。

中国政府は海外企業の進出に普通の国ならあり得ない恥知らずな制約をかけ企業秘密を開示させた。にも拘らず中国の圧倒的な市場の大きさで、海外企業及びその政府は「してはならない妥協」をしてきた。ロシアのクリミヤ半島強奪も「やったもん勝ち」状態になり適切に対応出来ないでいた。

オバマ前大統領は理屈で筋を通し主張しても効果的な対策を打たず(私はオバマは言うだけ、「オバマ温泉」と揶揄した)、結果的に中国やロシアの「やったもん勝ち」を許した格好になって現在に至っている。世界のマスコミもその時は非難しても、当座の利益を優先する立場に立った。

トランプ大統領はこのような中ロの「やったもん勝ち」状態に結果的に鉄槌を下ろしたように私には見えるのだ。これが世界にとって最も重要ではないかと政策の優先度を聞かれれば私は同意せざるを得ない。今迄どの大統領も出来なかったことをトランプはやったと言える。

多分、考えが及ばない馬鹿な大統領じゃないとこういう政策は出来ない。今迄に辞めた優秀なスタッフの多くが「馬鹿呼ばわり」したと報じられたから、やっぱりトランプは馬鹿なのだろう。だが、色々考えたら頭の良い人には出来ない政策を彼は断行した。これはこれで大したもんだ。

ということで、大嫌いなトランプ大統領が異例の熱意を持って選挙応援する世界最大の中間テストは、結果がどう出てもその功罪を評価するのは難しい。「アメリカかぶれ」の私は共和党に負けて欲しいが、それが世界規模でベストの解かどうか分からない。妙な位置づけになってしまった。■
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