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2012年大胆占い3Q見直し

2012-10-02 21:58:19 | 社会・経済

欧州危機が世界に波及した3Q

「世界景気の先行きに対する不透明感が強まっている。」これが今日の日本経済新聞第2面の書き出しだ。欧米日が競って金融緩和したのが逆に、日中欧の企業景況感の悪化が間違いないと証明したといえる。

これまでの私の「大胆占い」の基調は“楽観的な”「全ては欧州次第」だったが、最早欧州が片付けば何とかなるような甘い状況ではなくなった。言訳みたいだが我田引水的に言うと、やっぱり欧州次第だった。

3Qは私の楽観的な予測が外れた3ヶ月だった。「占い」の自己評価は○から△になったということだ。何時までたっても収束しない欧州危機が中国・新興国など世界経済に波及した。先月25日IMFのラガルド専務理事はワシントン市内の講演で世界経済成長2012年3.4%、2013年3.9%の下方修正を示唆したと報じられた。

欧州の5段活用がまだ続いている

危機に際して一見強力な決定で市場は一息つくが、その後決定を台無しにするような動きが出て期待が萎み、時間切れで新たな危機が襲う所謂「欧州の5段活用」から抜け出したようには感じない。1ヶ月前の無制限の国債買い入れプログラムは喝采で受け入れられたが、実行する前に景況感が更に悪化し新たな危機が迫っている。

欧州・米国を追って日銀も金融緩和したが、実体経済の改善が見えてこない。投資先が見つからず金融機関にお金が滞留している。欧州金融機関はむしろ新興国から資金を引き上げている。これでは世界が「日本化」の道を進むのではないかと心配だ。金余りなのに資源価格が落ち着いているのも気持ち悪い。

今のところ米国経済が一番落ち着いている。注目の住宅市場が遂に上向いてきた。だが、それが消費増に繋がっていない。依然雇用回復が進まず消費に力強さが見られない、財政の崖の懸念が控えており米国経済は世界経済を牽引するほどの力強さを欠くと報じられている。

中国の成長力低下がヤバイ

今最も気になるのが中国経済の悪化だ。下方修正したとはいえ7.8%の成長率は凄い、という見方もある。だが、報じられたところでは欧米への輸出不振で在庫が積み上がり、特に製造業の業績悪化が内需を押し下げている。地方政府の財政悪化、反日運動の影響を考えると再度の下方修正を予測する。

市場は「金融相場」となり、実体経済を反映してない。これだけ悪い材料で悲観的になったのに、実は私の退職金を元手にした僅かな金融資産は損してない。欧州危機で失った評価額は量的緩和を契機に損を取り戻し、現在までに元本回復した。

マーケットは決して健康的では無いが、私は損してない、そんな微妙な状況で私は正直落ち着かない。特に何かの拍子に中国経済がハードランニングした時のインパクトが不安だ。もっと安全な資産に変えるべき時期なのかもしれない。

欧州は失敗したも同然の結果

具体的な数字を見ると、OECDは欧州危機が悪化した場合と回避した場合とに分けて、2012年の世界経済を予測した(下表参照)。数字を見ると結果的には欧州は危機にうまく対処できなかった。最早具体的な政策について一々議論するのも嫌になる。その中では米国と日本はOECDの予測を上回った。

        US    EURO  Japan   China   India   Brazil
2012     2.0     0.2      2.0      8.5     7.2    3.2
EU fail   ▲1.8   ▲2.0   ▲0.2    7.4   
占い2Q  2.0-   ▲0.3     2.0+    9.0-
占い3Q  1.5+   ▲1.5     1.8    7.5     5.5    3.0-

続いて占いのハイライトと2Qからの見直し結果を簡単に紹介する。

世界経済は欧州次第: ○ 欧州危機が世界に波及、後戻りできず
崩壊せずともジリ貧の欧州: ○ 安全網の強化はドイツ等北欧の壁が高い 
ぼやけてきた米国: △ 住宅市場は回復に向うが雇用・消費回復停滞
成長優先の新興国: ▲ 成長優先決意も欧州・中国経済減速で苦戦
成長腰折れの日本: △ 復興効果とエコカー効果剥落、中国の反日暴動が

お楽しみのスポーツは予想が当った

MLBのダルビッシュと青木の活躍は予想した通りになった。両選手共シーズン最後まで失速しなかったのは立派。(◎) マイナスから出発した岩隈も日本のエースの意地を示した。(Ⅹ) 一方、イチローは予想通りマリナーズを実質追われたが、新天地での活躍は素晴らしく復活した。(◎)

サッカーの香川は桧舞台に立ち存在感を保っている。(○) その他に今夏ドイツでプレーする選手が、香川並の活躍をしているのは驚きだ。(△) 中田・中村時代に比べスピードがあり得点能力が高いのが成功要因のようだ。日本サッカーの選手育成システムの何が具体的に効果的だったのか検証すべきだろう。J2が若い才能ある選手に成長の機会を与えていると感じる。(○)■

コメント
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