かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感12夏(5)

2012-10-03 11:12:32 | 日記・エッセイ・コラム

このところ母の意識がしっかりしている。一昨日施設に見舞った時、「帰りたい」と言われて返事に困った。母の脳を刺激して活性化したいと思い、日常の記憶が沢山ある庭や畑の手入れや除草剤の使い方、夏物の寝具の手入れなどの話題をした。それで里心がついたのかもしれない。看護婦さんと事務所の介護担当に相談して、掛付けの医者に確認してもらうことにした。

翌日条件付でOKが出たが、車椅子の母を私の小さな車でどう運ぶか具体的に考えたこともなかった。東京に戻る前に施設と相談して何とか連れ帰り実家の様子を見せたい。3年前市立病院からリハビリ専門院に運んだ時高速道路をゆっくり走り、母が二度と見ることがないかもしれない実家を指差したのを思い出した。何か方法を考えなければならない。

その母との会話で二、三度話題にした除草剤が散布後10日目くらいで効き目が出てきた。「クサトローゼ」というとぼけた名前で、根にしみこんで枯らすというタイプで結果が出るのに時間がかかったようだ。葉っぱの色が黄色になりやがて赤茶けて萎びてきた。だが、雑草の種類によっては青々として生き残っているものがある。名前は知らないが葉が細長いものがしつこく残っている。

一昨日の日本経済新聞で、米国で遺伝子組み換え作物と特定の除草剤に抵抗力のある「スーパー雑草」が蔓延り深刻な影響が出ていると報じられた。この記事を見て、母が長く利用してきた除草剤に耐性のある雑草が突然変異で生まれたのかと連想した。ありえないと思うが。

本格的な秋に入り私の好物の柿が市に出始めた。母を見舞った後隣町の市に立ち寄った。そこは柿の産地で地産地消の市にはB級品とかキズ物の柿が棚に並び格安で買える。産地でなければ棚にも並ばない。秋の先頭を切るのは渋抜きした刀根柿だ。それほど糖度が高くない、日に2,3個は食べても大丈夫、あっという間になくなった。

我が家のゴキブリ氏は益々態度が悪くなってきた。こうやって書斎でパソコンに向かっていると、机の端のコップの辺りに黒いものが目に入った。「オイオイ、ココまで来るなよ」といってペンで突っついても悠然とスタンドの後ろに隠れた。ゴキブリらしいすばしっこさが全くない。舐めている。

そのうちガサガサと紙屑の中を動き回る音が聞えた。アルミ製のゴミ箱の中に入り遊んでいる。鋏でゴミ箱をカンカン叩くと、ガサガサ音が返ってきた。勝手にしろ。今朝、台所に下りるとゴキブリ氏がひっくり返っていた。夕べの書斎の奴とは違うと思う。足をピクピクさせていた。まだ生きてる。普通は隠れて死ぬんじゃないのか。台所の真ん中が死に場所とは大した奴だ。やっぱ舐めてる。■

コメント
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