母と普通の会話に感激
長男夫婦・義弟と揃って介護施設の母を見舞ってから2週間たった。一昨日、再度母の様子見に行った。母はこのところ回復した体調を維持しており、元気だった頃の会話が出来た。曾孫との対面は嬉しかったようだ。施設の介護担当の方が撮ってくれた記念写真をネットで送ってくれた。
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家族は夫々東京と大阪に戻っていったと伝え、長男が3年後には又来ると母に伝えた。普段は黙って私の話を聞くだけなのに、曾孫だけは毎年来て欲しいと珍しく感情を表し自分の希望を言った。写真でも珍しく母が穏やかに微笑んでいた。母が大事にしていた庭木にやる薬の散布を聞くと(実は知っている)、除虫剤名や頻度を即答したのに驚き嬉しかった。
介護担当は母のプラス面の変化に気付いているようだが、看護婦さんに聞くと医療の面からは大きな変化はなく様子見が続いているという。甲状腺は悪化してないが、良くもなっていない状態だそうだ。母の顔の肉が落ちているのは甲状腺異常の疑いで、体重を注意深く見守るという。
田舎の激烈な競争
その後友人と昼食を頂き気分転換し、実家に戻る途中何時もの安売りスーパーで1週間分の食料を仕入れた。最近は殆ど自炊するので随分と食費が節約できるようになったと自負していたのだが、買い物を終え実家に戻り郵便物をチェックしてがっかりした。
母が会員になっている農協系のスーパーからキャンペーンの特別価格通知だった。終ったばかりの買い物のレシートで価格をチェックすると、物によって2-3割安いではないか。安売りスーパーは年中特売価格が売り(ウォルマートのエブリデー・ロープライスと同じ)で、後から買わなきゃ良かったと後悔しないと自信があったのだが、今回かなり悔しい。
仁義なき競争
車社会の田舎ではスーパーの駐車場の車の台数を見ればどちらが繁盛しているかわかる。双方が競争して根付けしているのだと思う。実は3つあったが、一つはパチンコ屋になった。競争はスーパーだけではない。
安売りスーパーの隣に髭剃り込み散髪1575円の理容店が、今年初めから半値のキャンペーンを始めまだやっていた。500m先の理容店が同じ値段で開店した為で、どちらかが撤退するまでやる積りのようだ。昔からのお店は大変だろう、多分競争にならないだろう。
田舎だといって馬鹿に出来ない。最近ガソリン価格上昇のニュースが流れているが、伝えられた全国平均より実家の近辺のガソリンスタンドの方が10-20円安い。かつては田舎に来ると、東京、松山、実家(大洲市)の順で値段が上がった。今はまるで逆だ、競争は激しい。低燃費車の普及による需要減と、港から陸送する場合のロジスティック・コストの反映かもと思う。
異変「沈黙の夏」
レイチェル・カーソンが1962年に「沈黙の春」を出版して50年になる。ここ10年毎年実家で年の半分を過ごすようになって、子供の頃見かけた昆虫が激減し今も減り続けていると実感している。お盆明け頃によく見か赤とんぼの大群が、用水池の辺りに申し訳程度に飛んでいるのを見かけた。シオカラは一度だけ、真っ赤なトンボやオニヤンマは全く見ない。チョウチョやバッタなども。
田植えが終った頃からカエルの大合唱が谷間に鳴り響いたものだが、今は全く見かけない。実は名前は知らないが今も虫の鳴き声は騒々しい。ある種の昆虫は依然として命を繋ぎ蔓延っているのだろう。しかし、目に見える昆虫の生態系は明らかに劇的な変化が起こっているはずだ。■