次の首相を事実上決めることになると自民党総裁選が俄かに注目を浴びている。有力候補が支持や連携を求め動き回る様が報じられている。私の目には腐った肉にたかるハエみたいにマスコミがはしゃぎ始めた。こういう時必ず顔を見せるお決まりの評論家が出てくる。政策のセの字も出てこない。彼等の顔をテレビで良く見かけるようになると、悪い予感がする。視聴者が馬鹿にされ劣化していくと。
今回の政局が果たして自民党から次の首相を出して良いのか問いかけ始めるべきだ。自ら三党合意して推進した国の形を決めるともいえる重要法案を否定する首相問責決議案に賛成するという目茶苦茶な決定をした。日本の政治風土を傷付けた彼らの罪は思い。だが、誰も反省しているようには見えない。マスコミ、特にテレビはただ数合わせに動き回る連中を報じるのみ、そんなことで良いのか。
次の首相を決めるその時こそ、マスコミは有力候補及び所属の党が何をしてきたかプラスもマイナスも精査してしっかり報じるべきだ。誰が国のリーダーとして最も優れているか具体的なデータで全ての経歴をまな板の上にのせ、煮たり焼いたりすべきだ。米国大統領選はこれを1年以上にわたってやる。せめて1ヶ月くらいやらなければ、又もや後からぼろが出て短命首相を繰り返す。
国会議員の選挙や総裁・代表選前にマスコミは報道の中立を保つという名目で、候補者の個人情報を報じないように感じる。だが政治経歴に関る情報だけでなく、首相候補となれば人格・資質も報じるべきだ。それが個人攻撃でないかどうかは伝えるマスコミと受ける側の見識である。正直なところ現在のテレビ報道に見識は感じないが、意思を持つことが重要だと信じる。
私は特に候補者のプラスの情報も積極的に報じるべきと私は思う。プラス・マイナス総合してどうかだ、ベストがなければベターな選択をする道を作らねばならない。その点では大阪維新の会のアプローチは極めて正しい。だが、擦り寄ってくる連中を見ていると哀しいばかりのクズだ。政治の風はいずれにしても吹くと思う、しかし出来るだけ具体的なデータに基づく風であって欲しい。
もう一つ、一挙に政局を流動化させた問責決議で、ただ一人反骨精神を見せた丸山議員が蚊帳の外にいるようだ。一方で選挙に有利と見れば大阪維新の会に擦り寄る議員連中、元投げ出し首相も含め、が注目を浴びて全国に報じられる。これが現実の姿だ、筋を通しても無駄だと一生懸命国民を教育して劣化させている、それが君達マスコミがやっていることだ。■