かぶれの世界(新)

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「老いて行く日本」の暑い夏

2009-08-12 16:42:06 | 社会・経済

西

日本を襲った連日の豪雨の被害を伝えるニュースで、死者となると多くの被害者の中でも殆どは老人だった。今回、自治体の危機管理システムが機能しなかったというような犯人探しが無いのは救われる。多分そういう問題もあるのだろうが、魔女狩りのような報道はうんざりする。人は事態を直視し冷静に受け入れ始めたのかもしれない。

何か災害がある度に、老人の被害者が殆どというのは最早当たり前になった。もしそうでなければ何かおかしいと怪しむのが昨今だ。一方、昨日起こった東海地方の地震はあれだけ揺れて人的被害が殆どないというのは凄い。こういう時誰も感謝しないが、日本はたいしたものだと思う。もちろん直接被害に会われた方は大変だし、早急な復旧が必要だが。

先日、松山市近郊の高速道路を逆走した老人が、実家のある市内の近くに住む68歳の高齢者だったというニュースは心穏やかに聞けなかった。驚いたトラックや乗用車が避け切れず破損したという。困ったものだと思いながら、私もその年齢に近づきつつあることに気が付いたからだ。他人はそういう目で見るだろう。

今朝ラジオのローカルニュースを聞いていると、放送局が関連して高速道路会社に問い合わせたところ四国管内の同種の事故が11件あり、そのうち8割以上の9件が高齢者の起こした事故だったという。冗談では済ませられない、放置出来ない状況になっている。

対策として教育を充実させるというのは私にはピントがずれているように感じる。このブログでは時折高齢化社会の悩みを取り上げてきたが、当の老人が自ら引き起こす社会的問題に無関心なところに深刻さがあるように感じる。今回の衆院選で報じられるアジェンダをみても、私は老人が余程しっかりしないとこの国の未来は悲観的になる。

人的には良いニュースもあった。今月から米国の退職年金を頂くことになった。20年払い続けないと年金を貰えない日本と異なり、わずか数年でも支払った分に応じて小額の年金を貰える。もちろん生活を支えるような金額ではないが、額が幾らだろうと嬉しいものだ。

日米にまたがり面倒と思ったが、社会保険番号があるので手続きはスムーズだった。私は、元々金額は期待してなかったが、日米の年金システムがどういうものか実体験する為と思い手続きしてみた。日本で何故社会保険番号を導入しないのか。旧社会党系の反対党は「消えた年金」問題の根本解決策として考え直して欲しい、特に納税者番号とリンクさせて。

個人的に嬉しいニュースをもう一つ。昨秋、恥ずかしながら振り込め詐欺に引っ掛かった。風邪を引いたという犯人の声を息子と聞き違えるという、定番の騙しにまんまと引っ掛かった。相手の要求金額を振り込み、その後息子にそんな覚えは無いと言われ口座凍結したが手遅れだった。

お陰で地元の警察署で担当刑事から調書を取られる貴重(?)な体験をした。調書作成用の専用ワープロを不器用に使い、一々プリントアウトして確認するので効率が悪かった記憶がある。上司に見せて字句の修正を指示される辺りは民間の会社と同じ風景だった。しかし、何といっても印象に残ったのは、刑事が携帯していた黒光りする銃を間直に見てドキッとしたことだ。

今回は凍結された口座の残高と被害者が確定し、残金を被害者間で分配することが決定したということのようだ。諦めていただけに、少しでも戻ってくるだけで儲かったような嬉しい気分になった。こうやって私も老人の一人として社会のお世話になった、余り偉そうな事言えない。■

コメント (2)
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