
連休二日目は雨かと思って、焼山はあきらめて能生の海岸線を走っていると、海上に晴れ間が広がってきました。ラジオで天気予報を確認すると、曇り後晴、ところにより未明に雷雨と変わりました。
どうなるかは判らないものの、焼山を目指すことにして、車をUターンさせました。
笹倉温泉をめざし、玄関前をそのまま直進すると、車道は左にカーブし、キャンプ場が現れます。キャンプ場を通り抜けて、橋を渡った先は左折。ダムの堰堤脇を過ぎると、つづら折りの登りが続きます。このまま登山口までかと期待したものの、ゲートが現れました。
このルートの一番の問題は、このゲートの位置です。地図上でつづら折りが密になる、650m標高の位置になります。キャンプ場からは、標高差100mほどはかせげたので良いことにしましょう。
この位置からなら、登山口までは1時間半ほどと予想しました。登山口に5時に到着するよう、3時半発としました。
(ゲートの写真は、下山時に撮ったもの)

未明に出発。幸い曇り空で、周囲の山の稜線も見えていました。林道は、途中で枝分かれしますので、暗い中でもコース確認ができるように、事前の地図読みは必要です。予定通りに、1時間半の林道歩きで、登山口に到着しました。標高差470mの登りであったので、ここまでで、ひと汗かきました。
登山口には、シェルターが設けられていました。吹き抜けですが、場合によっては、この中で仮眠というのも良いかもしれません。
(ゲートの写真は、下山時に撮ったもの)

シェルターの先に、登山口があります。写真では草が深いように見えますが、しっかりと整備された登山道が続きました。
(ゲートの写真は、下山時に撮ったもの)

じと登りで、展望台に到着。焼山の山頂が目に入ってきました。なんとかなりそうな距離と高さです。

このコースの要所には、このような標識が取り付けられており、次のポイントまでの時間も書いてあり、役に立ちました。整備をした地元の熱意が伝わってきます。

展望台から大曲の間は、幅広の道の緩やかな登りになりました。歩き易い道なので、ここまで戻れば、ほぼ下山ということなります。

大曲から先は、トラバース道が続き、大谷と地獄谷という大きな谷の乗り越しが現れます。これは大谷で、ロープの助けをかりてザレた斜面を下ると、少し下流に登りのコースがあります。

これは地獄谷。下ったところから少し上流部に登り口があります。

斜面にはロープが取り付けられていて助けになりますが、足元がザクザクで、滑落の危険性が高い難所になっています。グループの場合には、通過に時間がかかると思います。
この写真では、右手にロープが差が垂れ下がっています。

再び、トラバース気味の道をいくと、坊々抱岩の向かいに出ます。

この先は、沢沿いの道になり、夏草がややうるさくなります。沢沿いにもかかわらず、水は無くなっていました。途中の枝沢を含め、コース中に水場は無くなっていました。前日の雨のことも考えると、残雪の残る初夏以外は水は得られないと思った方が良さそうです。
峠の少し下で、分岐に出ます。ここには、標識が置かれていました。

富士見峠方面ですが、夏草がややうるさい状態でした。

分岐からは10分弱で泊岩にでます。予想と違って、避難小屋の形になっていました。
ここでは、1974年、泊岩の外で幕営していた千葉大生3名が火山弾の直撃を受けて死亡した事故が起きています。

内部は、床がくさって抜けて、非常用にしか使えない状態です。せめて、土間になっていれば良いのですが。

潅木帯を抜けると、ザレ場の登りになります。疲れが足にきて、辛い登りになりました。
上に見える、岩の間の稜線を目指します。

背後には、金山越しに雨飾山(左)の眺めが広がってきました。

急斜面を登り切ると、西にある火口の縁にでます。火口をつっきって、向かいの稜線上に出ます。

ここで、山頂火口の縁に出るので、右手の岩場に向かいます。ロープと鎖の助けをかりて、中央の岩の間の窪地に登ります。

火口越しに焼山の山頂も見えてきました。

火口の縁を辿り、僅かに下って登り返すと、ようやく焼山の山頂に到着しました。山頂標識が出迎えてくれました。
焼山は、長らく登山禁止の時期が続き、火打山や金山から憧れの目で見ていたものですが、ようやく登頂することができました。

向こうからは、火打山ルートからの登山者もやってきました。

三角点は、最高点になる岩の少し先に置かれていました。

ガスも切れて、影火打と火打山も見えてきました。右手には、高谷池の湿原も見えていますが、遠いですね。高谷池へと同じコースを戻るのは大変そうです。

振り返ると、金山と雨飾山も見えていました。次の目標ですね。

山頂から来た方向を振り返ったところ。中央が鎖場で登ってきた岩場です。

火打山ルートと違って、こちらは下るだけ。時間的にも順調なため、ビールも飲んで、50分ほどのんびりしてから下山にうつりました。
手前のピークから振り返ると、火打山ルートからの登山者も戻っていくところでした。

鎖場を下って、火口を眺めたところ。

花も枯れて、秋の気配をただよわせていました。

下りの途中から見る富士見峠から金山への稜線。登山道のようなものが見えます。刈り払いも行われたということなので、歩いてみたいコースです。次の目標は、笹ヶ峰から富士見峠です。焼山の登頂はできたので、気楽に歩くことができるでしょう。
下りは、二つの谷の横断が難所でしたが、順調に歩いて下山することができました。
下山時間も余裕があったので、笹倉温泉に入ることもできました。800円と少し高かったですが、地元の整備へのお礼の意味もあります。
時間記録を書いておきますと
ゲートから登山口 1時間30分
登山口から焼山 4時間40分
焼山から登山口 3時間35分
登山口からゲート 1時間20分 全体で12時間の山行でした。
ゲートについて:
笹倉温泉コースは、林道歩きが無ければ、そう難しいコースではありません。
今回、ゲートを開けて林道歩きを省略した、二人の登山者が登ってきていました。
今後、ズルをしてゲートを開ける登山者も多くなると思いますので、最初に警告しておきますが、山行記録をブログやホームページで発表するのなら、ゲートを無断で開けたと書いて欲しいものです。そう書けないのなら、しっかり林道を歩きましょうね。
どうなるかは判らないものの、焼山を目指すことにして、車をUターンさせました。
笹倉温泉をめざし、玄関前をそのまま直進すると、車道は左にカーブし、キャンプ場が現れます。キャンプ場を通り抜けて、橋を渡った先は左折。ダムの堰堤脇を過ぎると、つづら折りの登りが続きます。このまま登山口までかと期待したものの、ゲートが現れました。
このルートの一番の問題は、このゲートの位置です。地図上でつづら折りが密になる、650m標高の位置になります。キャンプ場からは、標高差100mほどはかせげたので良いことにしましょう。
この位置からなら、登山口までは1時間半ほどと予想しました。登山口に5時に到着するよう、3時半発としました。
(ゲートの写真は、下山時に撮ったもの)

未明に出発。幸い曇り空で、周囲の山の稜線も見えていました。林道は、途中で枝分かれしますので、暗い中でもコース確認ができるように、事前の地図読みは必要です。予定通りに、1時間半の林道歩きで、登山口に到着しました。標高差470mの登りであったので、ここまでで、ひと汗かきました。
登山口には、シェルターが設けられていました。吹き抜けですが、場合によっては、この中で仮眠というのも良いかもしれません。
(ゲートの写真は、下山時に撮ったもの)

シェルターの先に、登山口があります。写真では草が深いように見えますが、しっかりと整備された登山道が続きました。
(ゲートの写真は、下山時に撮ったもの)

じと登りで、展望台に到着。焼山の山頂が目に入ってきました。なんとかなりそうな距離と高さです。

このコースの要所には、このような標識が取り付けられており、次のポイントまでの時間も書いてあり、役に立ちました。整備をした地元の熱意が伝わってきます。

展望台から大曲の間は、幅広の道の緩やかな登りになりました。歩き易い道なので、ここまで戻れば、ほぼ下山ということなります。

大曲から先は、トラバース道が続き、大谷と地獄谷という大きな谷の乗り越しが現れます。これは大谷で、ロープの助けをかりてザレた斜面を下ると、少し下流に登りのコースがあります。

これは地獄谷。下ったところから少し上流部に登り口があります。

斜面にはロープが取り付けられていて助けになりますが、足元がザクザクで、滑落の危険性が高い難所になっています。グループの場合には、通過に時間がかかると思います。
この写真では、右手にロープが差が垂れ下がっています。

再び、トラバース気味の道をいくと、坊々抱岩の向かいに出ます。

この先は、沢沿いの道になり、夏草がややうるさくなります。沢沿いにもかかわらず、水は無くなっていました。途中の枝沢を含め、コース中に水場は無くなっていました。前日の雨のことも考えると、残雪の残る初夏以外は水は得られないと思った方が良さそうです。
峠の少し下で、分岐に出ます。ここには、標識が置かれていました。

富士見峠方面ですが、夏草がややうるさい状態でした。

分岐からは10分弱で泊岩にでます。予想と違って、避難小屋の形になっていました。
ここでは、1974年、泊岩の外で幕営していた千葉大生3名が火山弾の直撃を受けて死亡した事故が起きています。

内部は、床がくさって抜けて、非常用にしか使えない状態です。せめて、土間になっていれば良いのですが。

潅木帯を抜けると、ザレ場の登りになります。疲れが足にきて、辛い登りになりました。
上に見える、岩の間の稜線を目指します。

背後には、金山越しに雨飾山(左)の眺めが広がってきました。

急斜面を登り切ると、西にある火口の縁にでます。火口をつっきって、向かいの稜線上に出ます。

ここで、山頂火口の縁に出るので、右手の岩場に向かいます。ロープと鎖の助けをかりて、中央の岩の間の窪地に登ります。

火口越しに焼山の山頂も見えてきました。

火口の縁を辿り、僅かに下って登り返すと、ようやく焼山の山頂に到着しました。山頂標識が出迎えてくれました。
焼山は、長らく登山禁止の時期が続き、火打山や金山から憧れの目で見ていたものですが、ようやく登頂することができました。

向こうからは、火打山ルートからの登山者もやってきました。

三角点は、最高点になる岩の少し先に置かれていました。

ガスも切れて、影火打と火打山も見えてきました。右手には、高谷池の湿原も見えていますが、遠いですね。高谷池へと同じコースを戻るのは大変そうです。

振り返ると、金山と雨飾山も見えていました。次の目標ですね。

山頂から来た方向を振り返ったところ。中央が鎖場で登ってきた岩場です。

火打山ルートと違って、こちらは下るだけ。時間的にも順調なため、ビールも飲んで、50分ほどのんびりしてから下山にうつりました。
手前のピークから振り返ると、火打山ルートからの登山者も戻っていくところでした。

鎖場を下って、火口を眺めたところ。

花も枯れて、秋の気配をただよわせていました。

下りの途中から見る富士見峠から金山への稜線。登山道のようなものが見えます。刈り払いも行われたということなので、歩いてみたいコースです。次の目標は、笹ヶ峰から富士見峠です。焼山の登頂はできたので、気楽に歩くことができるでしょう。
下りは、二つの谷の横断が難所でしたが、順調に歩いて下山することができました。
下山時間も余裕があったので、笹倉温泉に入ることもできました。800円と少し高かったですが、地元の整備へのお礼の意味もあります。
時間記録を書いておきますと
ゲートから登山口 1時間30分
登山口から焼山 4時間40分
焼山から登山口 3時間35分
登山口からゲート 1時間20分 全体で12時間の山行でした。
ゲートについて:
笹倉温泉コースは、林道歩きが無ければ、そう難しいコースではありません。
今回、ゲートを開けて林道歩きを省略した、二人の登山者が登ってきていました。
今後、ズルをしてゲートを開ける登山者も多くなると思いますので、最初に警告しておきますが、山行記録をブログやホームページで発表するのなら、ゲートを無断で開けたと書いて欲しいものです。そう書けないのなら、しっかり林道を歩きましょうね。