さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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白馬岳 その2 (2009.6.27.)

2009年07月02日 | 登山
村営小屋からひと登りすると稜線上に出ます。白馬山荘を経て山頂まではもうひと頑張りする必要がありますが、お花見のために、ここからの稜線が今日の目的地です。



まずは展望を楽しみました。杓子岳から鑓ヶ岳方面の眺め。



剱岳の眺め



毛勝三山。



目の前に聳える旭岳



草原に目をやると、オヤマノエンドウが満開。



シロバナオヤマノエンドウも見られました。



ミヤマキンバイも花盛り



ハクサンイチゲ。大群落にはならず、つつましげに咲いていました。



イワウメ



ウルップソウも出現。



目的のツクモグサにご対面。



ツクモグサは、そこかしこにひと塊りになって咲いていました。



ウルップソウは、沢山ありましたが、時期はやや早め。







花を楽しみながら登っていくと白馬山荘にようやく到着しました。登山者はみあたらず、スタッフが屋根に布団を並べて干していました。



山頂までもうひと登りですが、足も草臥れて辛い登りになりました。



右手の崖側をのぞくと、ツクモグサが咲いていました。



左手の草原にもツクモグサが沢山咲いていました。この時期の白馬岳では、ツクモグサが主役を張っているようです。



白馬岳山頂に到着。だれもいない山頂の写真は、めったに撮れるものではありません。



山頂の展望盤

現在、新田次郎原作の「剱岳 点の記」の映画が上映されて人気になっています。新田次郎の小説で忘れなれないのは、「強力伝」です。富士山の名強力が、白馬岳山頂へ、50貫(約187kg)の花崗岩の巨石を命をかけて運び上げるという物語です。デビュー作でもあるにもかかわらず、山頂をめざす一歩一歩の格闘ぶりが迫ってきます。白馬岳に登るなら必読の小説ですね。

いつもは記念写真の人間に取り囲まれてゆっくりと対面することができませんでしたが、今回は物語を思い出しながらゆっくりと眺めることができました。



岩場から下を見下ろすと、大雪渓の眺めが広がります。



大雪渓を歩く登山者も見えます。夏山シーズンと違って列にはなっていません。



定番ともいえる、白馬山荘越しの杓子岳と鑓ヶ岳。左奥には鹿島槍ヶ岳が見えています。右手には、立山から剱岳が広がっています。



目の前には、旭岳がそびえています。



雪倉岳と朝日岳



小蓮華山。

あと少しで夏山シーズンを迎えて、これらの山も登山者で賑わうようになります。



ビールを飲みながら風景を楽しんだ後は、花の写真撮影を行うことになりました。

では、以下は、ツクモグサの花をお楽しみください。











ツクモグサは、完全に開いたものよりは、半開きの方が美しいですね。

下山は、小雪渓トラバース下の急斜面さえ過ぎれば、後は問題はなく、大雪渓は駆け足状態で下ることができました。



白馬尻に戻り、キヌガサソウなどの花を見ていると、ニリンソウの中に変わった花があることに気がつきました。花が緑に変化したものをミドリニリンソウというようです。

梅雨の晴れ間に恵まれる必要がありますが、この時期の白馬岳は、夏山シーズンとは違った眺めと花を楽しむことができます。チャンスがありましたらどうぞ。
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