さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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白馬岳 その1 (2009.6.27.)

2009年07月01日 | 登山
梅雨の間の貴重な晴れ間を使って、白馬岳に出かけました。

白馬岳には毎年のように登っていますが、梅雨時に登ったことはありませんでした。今回の目的は、本州では八ヶ岳と白馬岳だけに咲くツクモグサとウルップソウです。八ヶ岳よりは白馬岳の方が近く、出かけやすいということもあります。

テント泊での準備を進めていたのですが、日曜日の天気は、あまりぱっとしないということで、土曜日に大雪渓からの日帰りを行うことにしました。

登山口の猿倉の駐車場も、車はわずかで、山荘前広場にも人はいませんでした。



大雪渓の取り付きの白馬尻までは1時間ほどの林道歩きになります。谷向こうに、白馬の稜線が朝日に輝くのが見え、気合も入りました。



林道終点からの登山道は、大雪渓見物のハイカーも入るので、木道も敷かれて良く整備されています。

周囲の木立には、キヌガサソウの群落がみられました。



咲き始めのきれいな花です。キヌガサソウは、見られる場所は限られていますが、この白馬尻付近では沢山咲いています。



ニリンソウも群落状態でした。



残雪が消えた後の草付きには、一面にサンカヨウが咲いていました。



おなじみの大岩に出迎えられて、白馬尻に到着。山荘の建物は整備されていましたが、内部はまだでした。夏山シーズンでは、大勢の登山者で賑わっていますが、雪渓を先行して歩く登山者がいるだけでした。



広場の前から、アイゼンを付けて、雪渓歩きが始まりました。

今回は、10本アイゼンを使用。ピッケルも持っていきましたが、これは使わずに、一本ストックだけですみました。



谷奥に見える白いピーク。ゴールは、遠く、高い所にあります。



大雪渓は、なだらかな斜面が広がっているように見えますが、傾斜が所々で増して、息が切れることになります。



登るにつれて、風景も少しずつ変わってきます。



先を行く登山者に追いつき、追い越していきます。



杓子岳から落ち込む尾根が荒々しい岩峰の姿を見せています。



大雪渓のゴールも近付いてきました。



白いピークに向かって延びる緑の出た尾根に、夏道が通っています。



杓子岳からは、落石の音がたびたび聞こえてきて、なかなか進まない足を速めようとすることになりました。



岩室跡で、雪の消えた尾根に上がりました。夏山シーズンよりも、雪渓歩きが長くできました。ここで一旦アイゼンを外しました。

大雪渓を振り返ったところ。



つづら折りの夏道の登りが続きました。大雪渓を見下ろすと、登山者が歩いているのが見えましたが、夏山シーズの列が続くさまと比べると、閑散とした眺めです。



杓子尾根の岩峰も姿を変えていきます。



草付きではシナノキンバイが咲き始めていました。



ハクサンイチゲも咲いていましたが、夏山シーズンのお花畑と比べると、ようやく咲き始めたところで、少しさびしい状態でした。



再び雪原に行きあたると、急斜面の登りが待ち構えていました。ここで再びアイゼンの装着。



急斜面を登り切り、ほっとひと息入れて、天狗菱の岩峰を眺めたところ。



その先で小雪渓のトラバースになりましたが、棚状に雪が切られており、問題なく通過できました。



小雪渓のトラバース後は、夏道も出ていましたが、傾斜も緩いことからもう少し雪の上を歩きました。



谷奥の稜線上に村営小屋が見えてきましたが、この先は、疲労も出てきて辛い登りになりました。



疲れを癒してくれるのは、徐々に変わる眺め。天狗菱が鋭く天に向かって突き上げています。



杓子岳の奥に鑓ヶ岳も見えてきました。



花が現れれば、写真撮影のために足を止める口実ができます。



待望のウルップソウも現れました。



村営小屋もすぐ上に近づきましたが、足は止まりそうになっています。小屋下の水場で雪融け水を飲んで元気を取り戻しました。



稜線に出る前にテン場を見ると、ひと張りしかありませんでした。

さて、稜線に出れば、どのような展望とお花畑が待ち構えているか、期待は高まりました。
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