【今日の 出版界】
TUTAYA(カルチャーコンビニエンスクラブ)と、図書館流通センターが共同で指定管理者をする、いわゆるツタヤ図書館の図書館管理方法が全国各地で賛否両方の話題で持ちきりである。
これについてはワシも一家言あるが、これについては置いとくことにして、今日は
◆大手出版社と有名作家らが、全国の公立図書館に対して「著者と版元が合意した新刊本に限って発売から1年間貸し出さない様に」と求める文書を出す方向で進めている。との報道があった。
村上春樹の書いた「1Q84」や「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅」を発売した時の熱狂的なフィーバーを思い出してほしい。
この時、公立図書館に予約が殺到し数十人待ち、いつ借りられるのか分らない状態があって、公立図書館は普段よりも多くのこの本を追加購入した。
ってことを覚えておられる方も多いと思う。
つまり市民の皆さんは本を本屋で買わずに図書館で借りるのだなあ。
近年、町の本屋が店をたたんでいる状況が目につく、ワシの住む漁村市でもそのとおり、駅北口と南口にあった本屋は相次いで廃業した。
勤務している川越し市でも駅前に本屋は無い。これは危機的状況だ。
この状況は図書館だけが原因ではなく、万引きが多いこと、スマートフォンの普及、その他本に親しむ文化が衰退していることなど原因は複雑であろう。
でも、でもだよ、公立図書館の無料貸本屋状態がこれに一役買っていることは否めない事実でないかと思う。
◆連れ合いは「本を買えない貧困家庭にとって公立図書館の存在は貴重である、発売から1年間の貸し出し禁止は私は反対」
ふーん、そういう意見もあるなあ。
でも、でもだよ、1年待って借りればいいじゃないか、ワシなど高校生のころから大学をへて今の今まで新刊本は買ったことが無く、数年後に文庫本になるまで待って買うことにしているのだ。
本当に良い本なら絶対に文庫本になるからそれから買って読む、これがワシの人生だ!
1年ぐらい我慢すればいいじゃないか。
◆出版の文化は確実に衰退に向かっている、しかし紙に印刷した本は絶対に無くすべきではない。
だから今回の業界からの求めには賛成する。
アマゾンで買うこともあるが、本屋に出向き、本の背表紙を見て、題名で衝動買いすることの楽しみをワシはいつまでも持っていたいと思う。
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