【今日の 世界にはこんなルールが・・】
5月17日、法務大臣の諮問機関である「法制審議会」の戸籍法部会が
戸籍の氏名の呼び方の自由度について3案を提示して
読み方に一定のルールをつけることになった。
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これまでは戸籍にフリガナを表記する法がなかったので
自由自在に読んでかまわないという了解がされていたのを
デジタル社会においてローマ字表記が氏名になくちゃ何かと不便になるだろう
ということからだそうだ(個人の感想です)(だいたい正しいと思うよ)
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ワシが思うに、現代はあまりに勝手な読みを親がつけ過ぎだと思う
「何とかと書いて何とかと読む」
例えば「月と書いてルナ」とか「唯一神と書いてゆいか」「姫守と書いてひも」「歩木鈴と書いてぽこりん」「大麻と書いてたいま」
などなどだな
一生苦労しそうな名前を親が子にプレゼントするってのは
どうかと思っていたが
この度の、法制審議会戸籍法部会の3案については「ああここまで来たか」の感を覚える。
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キラキラネームは何で読みにくいか、なんでつけるのかというと
漢字の国だからだ
漢字でこの字を当てて読みはこう読む。
漢字と読み仮名が選べるから、そのずれがキラキラしちゃうのだと思う。
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世界は広いぞ
ハンガリーという国がある。中央ヨーロッパの小国である。
この国には新生児に名前を付ける際「ふさわしい命名リスト」というものがあり、
国民は基本的にこのリストの中から選ぶのだそうだ。
リストに載っていない名前を付けたい場合には、リストを作成したハンガリー科学アカデミー言語学研究所に申し立てをしなければならないそうだ。
ここでハンガリーの一般常識とかけ離れている名前と判断されると却下されるそうだ。
認められなかった名前は毎月公開されているそうだ。
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その昔、自分の子供に「悪魔」という名前を付けようとした親がいて、市で受領するだの受け付けないだのと、マスコミが大騒ぎしたのを思い出した。その後どのようになったかは知らないけれど、
法的には自由なのだと思うけどなあ。子がかわいそうな人生を歩むかもしれないことを考えるとだな。
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自由と義務
自由と規制
自由と博愛
なんだか?
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最初に現代は、と書いたが
平安・鎌倉ころから人の名前は自由であったと思う
源頼朝「朝でともと読む」
なんと和子も和をかずとは読まないらしいのだ。
いつの間にかかずと読むようになったのだそうだ。
森鴎外の子供につけた名前は全員がキラキラしているそうなのだ(詳細は割愛する。自分で調べて)
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以上、この分を書くのにあたって参考にしたのは
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