【今日の このために旅行に来た、の巻】
黒部峡谷鉄道の、宇奈月駅前の、広大な(と言っても山の駅にしてはの話)駐車場で目覚めたワシらは、、朝食・用足しをさっさと済ませて登山の支度をし、7時ジャスト宇奈月駅2階の集合場所に。
昨夜は、雨が時々車の屋根に激しく当たり、明日のツアーは大丈夫かなあと心配しいしい、それでもしっかりと眠ったが、幸い今朝は曇り空。
それでも雨対策と寒さ対策はしっかとする。凍死はやだからな。
7時に受付してこのツアーの注意点を教えられる。素直に聞く、本日のこの回の参加者は早朝だけに少なく10名とのこと。
ここでこの「黒部峡谷パノラマ(未知の体験)展望ツァー!」の説明をしよう
パンフレットをアップしておきます。
先ずはここから黒部峡谷トロッコ電車に乗って、1時間10分ほどかけて標高600mの欅平駅まで行く。
普通の観光はここまで、ここまでは当日でも乗車券は買える。値段は片道1,980円だ。
地図の青色矢印は宇奈月、赤色は目的の欅平駅(けやきだいら)
欅平までのトロッコ電車はこんなのだ。
オレンジ色の機関車重連、その後ろの客車は窓付き客車で乗車料金は少し高い
その後ろに(上の写真では見えないが)窓無しのトロッコがくっついている。これが基本料金
山岳鉄道だから当たり前だがトンネル区間が多く、轟音で隣と話せないほどやかましいぞ。
警笛もしょっちゅうだから。・・・・それが良い。
列車は黒部川沿いを縫うように走ってゆく。
ああサルがいる
テッチャンならばたまらない鉄道であろう。
だいぶ乗ったころに終点の欅平駅に到着する。
やっと着いたぜ欅平。でもここが終点ではなく、この旅はここからがメインイベントだ!!
◆
欅平駅でこのツアーのガイド3名から説明とヘルメットを渡される、全員関西電力のヘルメットをかぶる。
そして、この凸型機関車の引くトロッコに乗って約500m(だそうだ)走り、竪抗エレベータに乗るのだ。
オーチス製エレベーターで200mを直登する。
昭和初期に作られた当時からオーチスだそうだ。もちろん現代のはそれなりに新型であるが。
ほとんど揺れない。管理の良さを思う。何しろ200m直上がりだぜ。
エレベータマニアにはこたえられない(でしょうなあ)
到着先からこれだもの
ここから山に登るのだ、案内するガイドが待機していた。この人たちはワシらよりも早くトロッコで来たのかいな、
それともどこかに宿泊か?
昨夜までの雨でお足元が悪うございます。転落こわっ。
実を言うと、この鉄道はここで終点ではなくて
黒部ダムまで続いているのだ。そういえば当たり前の話、この鉄道は、と言うか軌道は
黒部川電源開発のために作った工事用の軌道であって、それをお情けで(これって言いすぎ?)ワシら素人に観光させてやっているものである。
3月11日の地震の原発事故のこともあって、電力会社のイメージを良くしねばと言った部分もあるぞと思う。
◆
この軌道と言うかトンネル工事がどのぐらい凄いかは
吉村昭の小説「高熱隧道」を読むと良くわかる。今でも文庫で売っているぞ。
この本を読んだら絶対にここに来たくなるから読んでみな。
◆
エレベーターから1.5km山に登って、あいにくの雨天の中、わずかな山の景観をめでてから帰りの途に就くのであった。
帰路、欅平は観光客が思った以上に大勢いました。
ここを中継点として登山する人々も多く「ここからなんちゃら岳経由で長野に抜けまーす」などと言っていました。
考えられないぞ。
◆
考えられないぞと言えばこれ。
黒部川のわずかな河原で工事をしていましたが
ガイドに聞いたところすべての重機や工事機材はこのトロッコで宇奈月から上げたそうだ。
トロッコに載せられるサイズに分解し、現場で組み立てるそうだ。
考えられないぞ。
以下の写真は宇奈月駅
写真のクレンの他どでかいブルやバックホウ、果てはコンクリートプラントまでなんでもトロッコで上げちまうのだなあ。これはすごい。前田建設の事務所があったわ。
【考察】
原発マネーをどこぞの助役が関電のお偉いさんに、途方もない額渡したり、菓子箱の下に金を入れたりしているようだが、こんな厳しい自然の中で、水力発電設備の保守点検を地道にしている関電社員がいるってことはワシらは忘れてはいけない。ホントに偉くなると人って人でなくなる感じがする今日ですわ。経産省の大臣が辞めることになったと今ラジオで言ってました。止めるなら議員も辞めれ。
一日4コースある内の、早朝の第一回目のツアーだったので14時30分には宇奈月を出発して次の目的地に向かう。
これは次回のお楽しみ。
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