【今日の 心配】
孫たちのクリスマスプレゼントを買いに、市内にあるショッピングモールに行った。
ついでに1階のスーパーで買い物をする、その前に連れ合いがトイレに行きたいと言った。
「じゃあ、ここいらで待っているから」ワシはトイレの出口にある椅子に腰かけて待っていた。
完全なる「ワシも族」であります。
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なかなか出てこない、「うんこの方かな」・・・・・
それにしても遅い、いかに大量だとしても、もう出てきてもいいころだ。
「あー時間を計っておけば良かった。残念」
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徒然に、目の前にあるDP(写真)屋のパソコン注文のための椅子に若い男女が坐って、機械を動かしているような、ただ話をしているだけのような風景をぼんやりとみていた。
たしか、このカップルは、ワシがここに坐り始めたときよりも前からいるなあ。
そのうちDP店の従業員も長っ尻なこのカップルに気付いたのであろう。
「お客様、何か分からないことがあります?」と声を掛けてきた。
しかし一向に男女は席を立たない。
いよいよ店員が、2人のそばにピタリと張り付く作戦に出た。
さすがにそばに立たれてはここにいることはできないだろう。
2人は何気なく席を離れた。やっぱりただ坐っていただけだ。
店員がワシの方を見たので「良いぞ!よくやった」の念を送ったのである。
しかし、店員からは無視をされた。
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それにしてもワシの連れ合いの方はトイレから出てこない。
ワシは心配になった。(トイレの中で急病にでもなって倒れていても、誰もそのことに気付かないだろうなあ)
(本当にそうなっていたとして、ワシゃどうすればいいんかいのう)
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手遅れになっていたとして、人からは「旦那がそばにいながら、のんびりと待っていたんだってさ。」
どうするのが良いか。
逡巡していたが意を決して(そうだ電話をかけてみよう)
(最前も、おもちゃ店の中ではぐれたので電話したが、残念ながら彼女は出なかったけれども、今回はトイレの中、静かだし生きていれば電話に出るであろう)
(でも、出ないとなるとどうしようか)(女性店員に声かけして、中に入ってもらって調べてもらう手しかないなあ)
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電話に出たわ。
「もしもし、あなたどこにいるの?私もうスーパーのレジの前よ」
なに?もうとっくにトイレを出てスーパーで買い物を済ましたんかい。
おかしい、ワシはトイレの前に陣取っていたのに、出てくればすぐに分かるところにいたのに、お前は忍者か。
◆
年を取るとこういったことが日常茶飯事となるのであろう。
携帯電話は必需品である。もう、いやっ。
実話です。
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