【今日の 遠隔地勤務】
「遠隔地勤務」はちょっと違うかもね意味が。
6月19日のニュースで、NTTが社員の勤務場所を、原則として自宅とする新しい制度を始めるという。
テレワークが進んでいる部署で働く3万人を対象にする、徐々に拡大していく方向だという。
びっくりしたのはこれだけではないぞ。
会社に出社(すまん、当たり前の熟語であった)するときには、それを「出張」扱いにするという。
出張だから交通費が出る、遠隔地に自宅がある場合は飛行機代も出るという。
自宅がヨーロッパでも、南米のアルゼンチンでも出るんかい?
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NTTはこれが良いとしたのである。考えられん。老人には。
会社ってなに?仕事ってなに?上司ってなに?同僚ってなに?
チームワークってなに?
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ワシの非常につたない勤務経験から言うと
先輩に鍛えられつつ仕事は覚えていったし、行き詰って「仕事を辞めたい」と思ったときには相談にのってもらってそれで助けられたし。
心がくじけそうな後輩の話を聞いたし。・・・・・・
ここで一片の詩を思い出す
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雨にも負けず
「雨ニモマケズ」
雨にも負けず風にも負けず雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫なからだをもち
慾はなく決して怒らずいつも静かに笑っている
一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを自分を勘定に入れずによく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば行って看病してやり
西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があればつまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ褒められもせず苦にもされず
そういうものにわたしはなりたい
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NTTだけじゃなくリモートワークのできる会社は
隠居のじじいが心配することではないけんども
ええんかいのう。これで
学校卒業したばっかりの人材はこれで良い?
現場で仕事をせにゃならぬ労働者は?
なんだかどんどん格差が生まれちまうような気持ちでいっぱいじゃ。
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テレワークだのリモートワークだの、英語だか英語っぽい日本語だか知らんが
カタカナにすりゃあ良いと思うなってんだ。