MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

晩秋の『イーハトーブ』紀行

2009-11-03 14:53:09 | 旅行記

イーハトーブの世界を覗いてきました。
他の季節に訪れたことはないのですが、
晩秋の岩手はことのほか心を落ち着かせてくれます。
小学校一年生の時、『注文の多い料理店』で
宮沢賢治の作品に初めて出会ってから、
小学校の図書室で彼の世界に引き込まれましたが、
深遠な賢治の思想の理解には遠く及ぶものでは
ありませんでした。
以来一度は彼の生まれ育った故郷を目にしたいと
思っていましたが、このたびようやく
花巻を訪れることができました。
『イーハトーブ』とは賢治によると
岩手をエスペラント語読みしたものだそうですが、
かの地にあふれる豊かな自然と、そこから想像の広がる
不思議な夢の世界を表わしています。

Coolpix_242_2

花巻は盛岡から約40km南、車で約1時間。
10月の終わりで紅葉はすでにピークを過ぎていました。
花巻市街から数キロの小高い山の麓に、
宮沢賢治記念館、宮沢賢治童話村、イーハトーブ館、
ポランの広場などの静かな空間がありました。

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賢治ワールドへの入り口です

平日ということもあり、訪れる観光客はまばらで
時折吹き抜ける冷たいつむじ風と、
それによって舞い散る色とりどりの紅葉が、
自然を愛した賢治の世界を一層演出してくれていました。

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彼は裕福な家に生まれながらも
明治から大正にかけての
戦争、災害、不景気に包まれた時代を背景に、
教育者、科学者、農業者として
不幸に苦しむ人たちの生活向上に尽力しました。
童話執筆や詩作だけでなく、宗教、天文、地学、美術、音楽など
幅広い才能を持ち合わせていたようです。
また100年近くも昔の時代でありながら、
地球温暖化に対する考察も行っており、
現代のエコロジーの先駆をなしていた人物との評価もあります。
これまで見知ってきたいくつかの宮沢賢治の著作が
彼の業績のほんの一部であったことを再認識するとともに
37年の生涯に集約された彼の勤勉さとエネルギーに
大きな感銘を受けた今回の花巻行でした。

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1 コメント

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こんばんは♪ (ゆっぴ)
2009-11-04 23:19:20
こんばんは♪
晩秋の岩手にようこそでした!
宮沢賢治の世界は堪能できたみたいで、良かったです。
温暖化って、賢治作品の何かの物語にも出てきませんでした?確かそれを見て「この人って予測してたんだ。すごい!」と思ったことがあったような・・・。
 
ところで、今回は個人的な旅行だったのでしょうか?
もしかしたら、随分と急ぎ足で周られたのかしら?
ソフトクリーム、残念でしたね(笑)せめて昭和の雰囲気をこちらでどうぞ。

http://www.marukan-group.jp/live/department/6f.html
 
次回いらっしゃる時はこちらで、ご一緒にランチいかがでしょう?
ワンコインでラーメンとソフトクリーム食べることができますよ(笑)
 
あ、改名しておりますが、yunppiでもゆっぴでもお好きなほうでお呼びくださいませ。
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