イーハトーブの世界を覗いてきました。
他の季節に訪れたことはないのですが、
晩秋の岩手はことのほか心を落ち着かせてくれます。
小学校一年生の時、『注文の多い料理店』で
宮沢賢治の作品に初めて出会ってから、
小学校の図書室で彼の世界に引き込まれましたが、
深遠な賢治の思想の理解には遠く及ぶものでは
ありませんでした。
以来一度は彼の生まれ育った故郷を目にしたいと
思っていましたが、このたびようやく
花巻を訪れることができました。
『イーハトーブ』とは賢治によると
岩手をエスペラント語読みしたものだそうですが、
かの地にあふれる豊かな自然と、そこから想像の広がる
不思議な夢の世界を表わしています。
花巻は盛岡から約40km南、車で約1時間。
10月の終わりで紅葉はすでにピークを過ぎていました。
花巻市街から数キロの小高い山の麓に、
宮沢賢治記念館、宮沢賢治童話村、イーハトーブ館、
ポランの広場などの静かな空間がありました。
賢治ワールドへの入り口です
平日ということもあり、訪れる観光客はまばらで
時折吹き抜ける冷たいつむじ風と、
それによって舞い散る色とりどりの紅葉が、
自然を愛した賢治の世界を一層演出してくれていました。
彼は裕福な家に生まれながらも
明治から大正にかけての
戦争、災害、不景気に包まれた時代を背景に、
教育者、科学者、農業者として
不幸に苦しむ人たちの生活向上に尽力しました。
童話執筆や詩作だけでなく、宗教、天文、地学、美術、音楽など
幅広い才能を持ち合わせていたようです。
また100年近くも昔の時代でありながら、
地球温暖化に対する考察も行っており、
現代のエコロジーの先駆をなしていた人物との評価もあります。
これまで見知ってきたいくつかの宮沢賢治の著作が
彼の業績のほんの一部であったことを再認識するとともに
37年の生涯に集約された彼の勤勉さとエネルギーに
大きな感銘を受けた今回の花巻行でした。
晩秋の岩手にようこそでした!
宮沢賢治の世界は堪能できたみたいで、良かったです。
温暖化って、賢治作品の何かの物語にも出てきませんでした?確かそれを見て「この人って予測してたんだ。すごい!」と思ったことがあったような・・・。
ところで、今回は個人的な旅行だったのでしょうか?
もしかしたら、随分と急ぎ足で周られたのかしら?
ソフトクリーム、残念でしたね(笑)せめて昭和の雰囲気をこちらでどうぞ。
http://www.marukan-group.jp/live/department/6f.html
次回いらっしゃる時はこちらで、ご一緒にランチいかがでしょう?
ワンコインでラーメンとソフトクリーム食べることができますよ(笑)
あ、改名しておりますが、yunppiでもゆっぴでもお好きなほうでお呼びくださいませ。