MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

もの忘れが気になる年頃

2015-04-14 20:34:47 | 健康・病気

人間70才を超えるとどうしても脳の働きが劣化する。

もの忘れが増えてくると

誰しも自分がアルツハイマー病ではないかと心配になるのは当然だ。

一体どのような心構えでいるべきなのだろうか?

 

4月6日付 Washington Post 電子版

 

Alzheimer’s warning signs アルツハイマー病の警告症状


By Fredrick Kunkle,

 一定の年齢の人々にとって、アルツハイマー病の症状としていかなる物忘れも気になってしまうということは珍しくはない。車の鍵をなくす、名前を忘れる、そして認知症の警告症状トップ10を読んで心配が始まる。

 「アルツハイマー病そのものよりさらに広がっているのはアルツハイマー病に対する懸念です」と言うのは、ニューヨークの Albert Einstein College of Medicine で Einstein Aging Study を主導している Richard Lipton 氏である。

 そこで、いくつか見方を提供するために、新たなリストを用意する。

 我々は3人のエキスパートにインタビューを行った:Montefiore Medical Center で認知的加齢と認知症部門のトップでもある Lipton 氏、Mayo Clinic の Alzheimer’s Disease Reseach Center のセンター長 Ronald C. Petersen 氏、そして非営利団体である Alzheimer’s Association の医学ならびに科学事業の責任者 Heather M. Snyder 氏である。

 皆さんが注意すべきことについての彼らの考え方は以下の通りである:

 

Memory lapses 記憶力の低下

 

 もし車の鍵がなくなったとしてもそれで自動的に認知症を心配すべきではない。心配すべきときは本当に重要な事を忘れ始めた場合である。

 「それは必ずしも鍵がどこにあるかを忘れることでもありません。実際私もたった今鍵がどこにあるかわかりません。鍵が何のためにあるのかを忘れることが重要なのです。あるいは鍵が何のためにあるかわからなくなりそれを冷蔵庫に入れてしまうことです」と Snyder 氏は言う。「そういったタイプの記憶の変化です」

 日常生活を混乱させる記憶障害について心配すべきであると Alzheimer's Association のリストには書かれている。Lipton 氏はさらに踏み込んで、取り出しの障害(retrieval problems)と貯蔵の障害(storage problems)を区別している。高校生であっても時々、代数の公式を取り出すのに苦労する。そのような取り出しの障害も自然の老化とともに増加する。しかし鍵は、というその記憶はそこにある。

 「あるパーティーで誰かにあったとき、その人の名前を思い出せなければパートナーにこう言います。『えーっと、あの人の名前は何だっけ?』そして『Harry Schwartz だよ』と教えられると『ああ、そうだった』と言うでしょう。それは私が主記憶障害(primary memory problem)と呼ぶものではありません。それは記憶の取り出し障害です」と Lipton 氏は言う。

 Lipton 氏によると、それはアルツハイマー病の警告徴候ではないという。警告徴候になるのは Harry Schwartz を全く覚えていないときです。

 「そしてそれはこれらのリストではしばしば行われていない区別です」と Lipton 氏は言う。「たとえば、『ああ、そうだった』と言いながら、『あー、良かった』とも言うでしょう」

 しばしばこれは取り出し障害とも言えない場合がある。今日の混乱したマルチタスクの世界では、常に初めの段階で記憶を形作るわけではない。目前の課題に、より注意を集中させることが、覚えられないことにこだわることより有用となっているのかもしれないと Petersen 氏は言う。

 

Inability to do tasks one used to do well うまくできていた作業をすることができないこと

 

 小切手帳の帳尻を合わせることができない人も、もしその人が65才でそれが難しいのであるとしたら心配すべきではない。しかし日常的に1セントまで小切手帳の帳尻を合わせていたのに、もはやそれをすることができなくなっている元会計士であれば医師を受診することが望ましいかもしれない。慣れ親しんだ作業を計画し遂行することができなくなることは深刻な認知障害を示唆している可能性がある。

 「いつも母親や祖母が感謝祭のごちそうを準備してきたところに徴候が見られることがあります。そして、彼女らがもはやそれをできなくなる。同時にすべての一品をまとめ上げることが概念化できないのです」と Petersen 氏は言う。「歳をとるといくらか助けが必要となります。それは正常の加齢の一部です。しかし、それ以上になり、それに対処できなくなった場合、一層気がかりとなります」

 

Confusion about time or place, or trouble getting around 時間、場所についての混乱、あるいは歩き回るトラブル

 

 もし慣れた場所で迷ったり、食料品店に行って帰り方に混乱するような場合は心配である。視覚映像や空間認知に問題がある場合もある。身体可動性、たとえば、歩行(あるいは歩き方)、歩幅の長さ、歩く速度などの顕著な変化もまた認知機能低下の徴候となる可能性がある。

 「そして転倒との関連も見られます」と Snyder 氏は言う。「繰り返しになりますが、個人個人に依存するところは大です」

 

Change in mood, personality 気分、人格の変化

 

 気分の顕著な変化も認知機能の低下を示唆する。無気力、易興奮性、攻撃性などの症状はうつ病や他の精神疾患の症状と類似しているが、もしそれらが頻度を増したり度を超したりしているような場合には認知症発症を示唆する可能性があると Petersen 氏は言う。その他の警告症状として家庭生活や社会生活からの引きこもりがある。

 「もしあなたが夕食のテーブルでのんびり過ごしているとき、皆が何かを話していて、その会話に付いていったり会話の流れを覚えたりするのが難しいような場合、参加しなくなる傾向が強くなるでしょう」と Snyder 氏は言う。

 

Keep perspective 視野を保つ

 

 もちろん、アルツハイマー病に関連するような症状を他の健康問題が引き起こしている可能性がある。甲状腺機能亢進症、ホルモン不均衡、薬剤間の相互作用、さらには低栄養やライム病などの疾病も認知機能低下の症状に類似することがある。そしてそれらの疾患は容易に回復するものも多い。

 「そういうわけで、もしあなた自身や愛する人でこれらの変化に気付いた場合には医療機関に伝えることが重要です」と Snyder 氏は言う。

 3人のエキスパート全員が、共通点は変化であるということに同意見である。つまり、その人の心や行動の生来の習慣からの重大な変化である。しかし全体像において物事を捉えるということも重要である。

 「一方、厳しいメッセージとして、より注意深くあって、これらを良く知っておくべきですが、やり過ぎてはいけませんし、心配し過ぎてはいけません」と Petersen 氏は言う。「物事を忘れる20代の若者もいます。彼らはそれを笑い飛ばすしあなたも笑います。しかし、どういうわけか60才代や70才代で忘れてしまうとそれを笑い飛ばすことができないのです。恐らくその中にはそうすべきこともあるのです」

 

結局意味がよくわからなかったが、

アルツハイマー病の患者さんもすべて

最初は軽微な症状から始まっているに違いないだろうから、

結局のところ自分は大丈夫、

などと確信できることはないように思ってしまうのだが、いかだだろう?

コメント
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