MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

2007年ドラマ考

2007-12-06 00:30:13 | テレビ番組

フジテレビ系列月9ドラマ『ガリレオ』が好調だ。

コンスタントに視聴率20%をキープ。

(しかし、湯川先生のあのむずかしい計算って、

事件解決にホントに必要なのだろうか?)

この『ガリレオ』の主人公 湯川学…

『ハケンの品格』の大前春子、

『のだめカンタービレ』の野田恵、

『医龍2』の朝田龍太郎、

これらに共通するのは、

奇人・変人に見られている主人公が

毎度毎度、超現実的な神技を発揮する。

見ていて、確かに、『実に、おもしろい』。

しかし、『実に、非現実的だ』(笑)。

暗い世相を反映してか、

昨今のドラマは現実路線のラブロマンス、

ホームコメディ、などは

受けないようである。

それなら、とことん非現実なドラマを、

ということでもないのだろうが、

今シリーズ、MrK一押しのドラマは

日本テレビ系列、土曜9時の

『ドリーム☆アゲイン』である。

これまで、この時間帯は、

ジャニーズ専用ドラマ、の感があり、

また今回のドラマは、日テレの関係からか、

主人公が元巨人軍選手、の設定。

おまけに、主役は大嫌いな反町隆史。

これだけ悪条件が揃っているのだから、絶対つまらんだろ、と

思っていた。ところが、どっこい、である。

これまで格好ばかりつけていた反町の演技が、

今回ばかりは、『実に、すばらしい』(しつこいって!)

巨人軍をクビになったが、再起の夢を

あきらめきれない元プロ野球選手、小木駿介(反町)が

天国省の間違いで、落雷に遭って急死する。

天国省はその不手際を償うため

(アタックチャ~ンスの児玉清演ずる)天国案内人の田中の

計らいによって

たまたま急死した朝日奈孝也という他人の身体に

小木駿介の魂を戻してやる。

小木は朝日奈の身体を借りて球界復帰の夢に

チャレンジすることを決意する。

しかし、朝日奈孝也はファンド会社を経営する

バリバリの社長だった…

小木駿介の婚約者であった

弁護士の二ノ宮颯乙(さつき、加藤あい)は

会社買収にからんで、朝日奈と敵対することになる。

見かけは小木と似ても似つかぬ男だが、

颯乙は朝日奈の中に小木の影を感じ始める…

…このドラマ、他人の身体に魂が入り込むという、

ありえない設定をもとにストーリーが展開されるのである。

これは、妖精の計らいで過去に戻ってプロポーズに

再挑戦しようとした

『プロポーズ大作戦』(以前のエントリーでも紹介)に

よく似ている。

また要所要所で、

突如現れ主人公に助言をする、天国案内人、田中は

『プロポーズ大作戦』の妖精(三上博史)と同じような役割。

両ドラマともこの役に味のある俳優を配したのは大正解である。

しかし…一昔前なら、このようなあまりにも非現実的なドラマは

敬遠されていたであろう。

殺伐とした世の中、はたして、

しょーもないスポーツ選手の謝罪会見を見るか、

あまりにもバカバカしいお笑い番組や

非常識人たちの珍回答連発のクイズ番組を見るか、

超人的主人公の大活躍ドラマを見るか、

ファンタジードラマにはまるか。

…それともテレビを見ないか。

テレビ番組選択の余地は

ますますせばまってきているように

思われるのだ…

コメント
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