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イベント 東京国立博物館 手塚治虫の漫画と仏像でたどる釈迦の生涯「ブッダ展」その3

2011年06月13日 | イベント
kan-haru blog 2011 「ブッダ」直筆原稿 手治虫漫画全集 ブッダ第9巻表紙画
    
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展示の見どころ(続)
手塚「ブッダ」の展示の見どころの後半は、ブッダが悟りを開いてから、仏陀としての悟り内容を説法で伝え、80歳で入滅して涅槃にいたったと伝えられている場面です。

・悟り
ブッダは、苦行など長い修行を終え、村娘のスジャータから乳粥を受け衰えた体力の回復をはかり、沐浴して体を清め、悟りを開くまでブッダガヤーにあるピッパラ樹のもとで不動の瞑想に入りました。そこに魔王マーラの軍勢がブッダを邪魔しようと限りを尽くしたが、ブッダを屈することができず、ブッダが35歳のとき最上の完全な悟りを開いたと伝えられています。
「仏立像」は、すでに神格化された仏陀像となっているが、表情、姿態は神々しく成道後のブッダの姿を端的に象徴しています。

 悟り

 
写真左:「仏立像」(パキスタン・ペシャワール、クシャーン朝2-3世紀)東京国立博物館蔵 片岩、高さ111.2cm
写真中:「ブッダ」直筆原稿 手塚治虫漫画全集 ブッダ第8巻表紙画
写真右:「ブッダ」直筆原稿 1977年希望の友1月号

・説法
成道を達成したブッダは、神々から祝福を受け、その徳を讃えられるが、そのまま49日間にわたり瞑想を続け悟りの奥義を吟味したといわれる。瞑想を終えると、ブラフマン(梵天)の勧めにより、悟りの内容を伝えることを決意して、バラナシ郊外のサールナートの鹿野園へ向かい、かっての5人の修行の前で初めて説法を行ったと伝えられている。
「仏座像」は、与願、施無畏という印を結んで仏陀の広大な法力を示す仏像。

 説法


写真左上:仏伝図「初転法輪」(パキスタン・ガンダーラ、クシャーン朝2-3世紀)山梨・平山邦夫シルクロード美術館蔵 片岩、65.0cm×75.0cm
写真中上:「精舎」(パキスタン・ガンダーラ、クシャーン朝2-3世紀)東京国立博物館蔵 片岩、高さ17.5cm
写真右上:「仏座像」(重要文化財、法隆寺献納宝物) 東京国立博物館蔵 銅製鍍金、高さ30.8cm、飛鳥時代7世紀
写真左下:「ブッダ」直筆原稿 手塚治虫漫画全集 ブッダ第11巻表紙画
写真中下:ブッダ「コミックコム」 1980年12月号
写真右下:ブッダ「コミックコム」 1983年5月号

・瞑想
ブッダは、各地で説法を行い、教えを広めていく中にあっても、絶えず瞑想を繰り返していたと伝えられています。手ブッダの中では、最後の旅に出る前に、霊鷲山の岩陰で瞑想に耽る場面があります。
「仏座像」は、カンボジアのアンコール期の石彫で、ブッダの瞑想中に龍王が表れて、ブッダを守護する光景を現しています。

 瞑想


写真左:「仏座像」(カンボジア・アンコールトム、アンコール期12世紀)東京国立博物館蔵 砂岩、高さ65.2cm
写真中:「ブッダ」直筆原稿 手塚治虫漫画全集 ブッダ第12巻表紙画
写真右: ブッダ「コミックトム」 1983年12月号

・行脚
ブッダが霊鷲山を離れて最後の行脚の旅を続けえる途中、弟子の阿難陀に教えを説き、後事を託す場面があります。
「伝釈迦仏倚像」は、中国から伝わった形式の仏像で、北斉から隋、初唐期の作風の仏陀の姿である。

 行脚


写真左:「伝釈迦仏倚像」(重要文化財)東京・深大寺蔵 銅製鍍金、高さ83.9cm、飛鳥時代7世紀
写真中:「ブッダ」直筆原稿 手塚治虫漫画全集 ブッダ第13巻表紙画
写真右:「希望コミックス ブッダ」 14巻

・涅槃
ブッダは、最晩年マガダ国首都ラージャガハの近くの廟に滞在していた時、3カ月後に入滅することを宣言した。入滅の日が近づくと、クシナガラのサーラ樹の林に向かい、2本のサーラ樹のもとに、北を枕にして寝床を用意させ、右脇を下にして横たわったと云う。弟子の阿難陀に数々の教えを説き終わると、500人の弟子たちに見守られながら禅定に入り、2月15日80歳で涅槃に至りました。

 涅槃


写真上:「仏涅槃像」(重要文化財)奈良・岡寺蔵 木・漆箔、幅150.0cm、鎌倉時代13世紀
写真下左:仏伝図「納棺」(パキスタン・ガンダーラ、クシャーン朝2-3世紀)山梨・平山郁夫シルクロード美術館蔵 片岩、48.0cm×49.0cm
写真下中:「ブッダ」直筆原稿 手塚治虫漫画全集 ブッダ第14巻表紙画
写真下右:「希望コミックス ブッダ」 14巻

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