K氏の水彩画は、「角島」である。数年前から一度行ってみたいと思いながら、
なかなか仲間が得られない。独りで自動車を運転して行けばよいのであるが、
イマイチ躊躇する。海の色に変化があり、他では見られないと聞く。
その角島を描いた水彩画を送って頂いたので、また行ってみたくなった。
角島に渡る大橋近くの展望台に立って、海を眺めたい。
斎藤茂吉の短歌「死にたまう母」を読んだ。歌集「赤光」の中に納められている。
赤光は、セッコウと読むのではなくて、シャッコウと読むのだそうである。
浄土真宗仏典”仏説阿弥陀経”の中に浄土の様子を説いた文がある。
大きな蓮の上に、青、赤、黄・・・等の光りが射しているとの表現に、
「赤色 赤光(シャクシキ シャッコウ)」の読み方がある。
母親の死や、師・伊藤左千夫の死を読んだ詩集であることによるのであろう。