「広島城で企画展「江戸のおしゃれ」が開かれているというので、見に行って来ました」
「江戸時代の男性と女性のおしゃれについて紹介してあって、なかなか面白かったのう」
「うちは、やっぱり女性のおしゃれに目が行ってしもうたねぇ」
「江戸時代の女性のおしゃれの基本は、紅・白・黒の3色じゃったそうじゃ」
「紅は口紅で、白は白粉(おしろい)、そして黒が…」
「お歯黒じゃ」
「お歯黒を塗るのと眉を剃るのだけは、勘弁して欲しいね」
企画展 「江戸のおしゃれ」
江戸時代に花開いた我が国独特のおしゃれの世界を、化粧道具、髪飾り、根付、刀装具などのおしゃれ小物を中心に紹介し、武家や町人の間に生まれた独特の美意識に迫ります。
日 時/平成23年9月16日(金)~10月23日(日)
午前9時~午後6時 (入館は午後5時30分まで)
場 所/広島城天守閣第四層企画展示室
広島城入口の看板
「江戸時代は、色白が美人の条件じゃったそうな」
「江戸美人になるためには、白粉を塗ることから始めんにゃいけんね」
「まずは白粉を水でよく溶いて、それを指や刷毛でよく伸ばすのが大事なんじゃの」
「使うのは、やっぱり熊野の化粧筆じゃね」
「歌舞伎役者や芸者の方は、首やえり、胸のあたりまで白粉を塗っとってじゃのう」
「白粉をべったりと塗るんじゃのうて、薄化粧のように塗られとったそうじゃね」
「「京坂の濃化粧、江戸の薄化粧」という言葉があって、京都や大阪では白粉を濃く塗って、江戸では薄く化粧するのが好まれとったそうじゃ」
「あと、驚いたのが、江戸時代の庶民に広く使われとった白粉が、鉛白粉(鉛白・ハフニ)や水銀白粉(軽粉・ハラヤ)じゃったということじゃね」
「白粉のつきや伸びがええし、安かったんじゃと」
「鉛に水銀って、どっちも毒性があるんじゃろ?」
「明治時代に中毒事件があったこともあって、無鉛白粉が売られるようになったそうじゃ」
「おぉ、恐い」
「紅の話に移るんじゃが、白い肌に赤い紅というのは、やっぱり映えるよのう」
「「紅をさす」という言葉があるように、唇のポイントとなる場所に紅を入れよっちゃったんじゃね」
「現代のように、唇全体に口紅を塗るのとは違うんじゃの」
浮世絵の美人画を見ても全体的なバランスからいうと異様なほど口は小さく描かれているものが多く見られます。
これは当時の「紅をさす」という言葉の表現にも反映されています。
「さす」とは「点す」が当てられるように、小さな面積を彩るという意味であり、女性は常に目立たず、主張せず、控えめであることが美徳とされていた当時の美意識が窺(うかが)われます。
(「日本の化粧文化:紅の変遷ページ2」JMAN)
「江戸時代の後期、文化・文政の時代(1804年から1830年)には、笹色紅(ささいろべに)という玉虫色をした紅が流行したんじゃね」
「身分の高い女性や、お金持ちの女性の間での」
「純度の高い紅を塗り重ねると、この色が生まれるんじゃと。もちろん、そんな高級な紅をたっぷりと使えるのは裕福な女性、ということになるんよね」
「つまり、玉虫色の唇は豊かさの象徴というわけじゃ」
「そこでお金のない庶民はどうしたかというと、唇に墨を薄く塗って、その上に紅を塗る。そうすると笹色紅に似た色になったそうなんよね」
「涙ぐましい努力じゃのう」
「最後はお歯黒じゃね」
「そのお歯黒の作り方が出とったんじゃが、これがまた、すごかったのう」
鉄漿水(かねみず)は、鉄漿壷(おはぐろつぼ)に酢、米のとぎ汁、茶、酒、錆び釘や折れた釘などを入れて密封し、三ヶ月以上放置して作った溶液。
(説明文より)
「説明しとくと、「鉄漿」というのは「お歯黒」のことじゃ」
「何か、これを見ただけでオエ~ッとなってしまいそうじゃね」
「臭いがすごいけぇ、夫や子どもが起きる前にお歯黒をつけてしまわんといけんかったそうじゃ」
「お歯黒をつけるのは既婚女性じゃったけぇね」
「しかも、染まりやすい人と染まりにくい人がおって、染まりにくい人は毎朝、お歯黒をつけんといけんかったそうじゃ」
「あ~、うちは江戸時代に生まれんでえかった」
「で、つけ終わった後は、嗽碗(うがいわん)で口をすすいで終わりじゃそうな」
「そういや、お歯黒に釘を入れるのは、黒豆に釘を入れるのと同じことなんじゃね」
「鉄分の作用でタンニンを沈着させて、色を黒くするためなんじゃそうな」
↓参考Webは、こちら↓
「日本の化粧文化:白肌へのあこがれページ1」JMAN
↓広島城については、こちら↓
広島城ホームページ
↓広島城での催し物についての関連記事は、こちら↓
原爆による広島城の崩壊の状況について、開催されている企画展の名称は?
広島城で火縄銃の演武をした、岩国藩の保存会の名称は?
毎年秋、広島城を会場として菊の展示会などが催されるイベントの名称は?
↓熊野の化粧筆についての関連記事は、こちら↓
熊野町の化粧筆 国民栄誉賞の記念品
「今日は、広島城で開催されている企画展「江戸のおしゃれ」について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
「江戸時代の男性と女性のおしゃれについて紹介してあって、なかなか面白かったのう」
「うちは、やっぱり女性のおしゃれに目が行ってしもうたねぇ」
「江戸時代の女性のおしゃれの基本は、紅・白・黒の3色じゃったそうじゃ」
「紅は口紅で、白は白粉(おしろい)、そして黒が…」
「お歯黒じゃ」
「お歯黒を塗るのと眉を剃るのだけは、勘弁して欲しいね」
企画展 「江戸のおしゃれ」
江戸時代に花開いた我が国独特のおしゃれの世界を、化粧道具、髪飾り、根付、刀装具などのおしゃれ小物を中心に紹介し、武家や町人の間に生まれた独特の美意識に迫ります。
日 時/平成23年9月16日(金)~10月23日(日)
午前9時~午後6時 (入館は午後5時30分まで)
場 所/広島城天守閣第四層企画展示室
広島城入口の看板
「江戸時代は、色白が美人の条件じゃったそうな」
「江戸美人になるためには、白粉を塗ることから始めんにゃいけんね」
「まずは白粉を水でよく溶いて、それを指や刷毛でよく伸ばすのが大事なんじゃの」
「使うのは、やっぱり熊野の化粧筆じゃね」
「歌舞伎役者や芸者の方は、首やえり、胸のあたりまで白粉を塗っとってじゃのう」
「白粉をべったりと塗るんじゃのうて、薄化粧のように塗られとったそうじゃね」
「「京坂の濃化粧、江戸の薄化粧」という言葉があって、京都や大阪では白粉を濃く塗って、江戸では薄く化粧するのが好まれとったそうじゃ」
「あと、驚いたのが、江戸時代の庶民に広く使われとった白粉が、鉛白粉(鉛白・ハフニ)や水銀白粉(軽粉・ハラヤ)じゃったということじゃね」
「白粉のつきや伸びがええし、安かったんじゃと」
「鉛に水銀って、どっちも毒性があるんじゃろ?」
「明治時代に中毒事件があったこともあって、無鉛白粉が売られるようになったそうじゃ」
「おぉ、恐い」
「紅の話に移るんじゃが、白い肌に赤い紅というのは、やっぱり映えるよのう」
「「紅をさす」という言葉があるように、唇のポイントとなる場所に紅を入れよっちゃったんじゃね」
「現代のように、唇全体に口紅を塗るのとは違うんじゃの」
浮世絵の美人画を見ても全体的なバランスからいうと異様なほど口は小さく描かれているものが多く見られます。
これは当時の「紅をさす」という言葉の表現にも反映されています。
「さす」とは「点す」が当てられるように、小さな面積を彩るという意味であり、女性は常に目立たず、主張せず、控えめであることが美徳とされていた当時の美意識が窺(うかが)われます。
(「日本の化粧文化:紅の変遷ページ2」JMAN)
「江戸時代の後期、文化・文政の時代(1804年から1830年)には、笹色紅(ささいろべに)という玉虫色をした紅が流行したんじゃね」
「身分の高い女性や、お金持ちの女性の間での」
「純度の高い紅を塗り重ねると、この色が生まれるんじゃと。もちろん、そんな高級な紅をたっぷりと使えるのは裕福な女性、ということになるんよね」
「つまり、玉虫色の唇は豊かさの象徴というわけじゃ」
「そこでお金のない庶民はどうしたかというと、唇に墨を薄く塗って、その上に紅を塗る。そうすると笹色紅に似た色になったそうなんよね」
「涙ぐましい努力じゃのう」
「最後はお歯黒じゃね」
「そのお歯黒の作り方が出とったんじゃが、これがまた、すごかったのう」
鉄漿水(かねみず)は、鉄漿壷(おはぐろつぼ)に酢、米のとぎ汁、茶、酒、錆び釘や折れた釘などを入れて密封し、三ヶ月以上放置して作った溶液。
(説明文より)
「説明しとくと、「鉄漿」というのは「お歯黒」のことじゃ」
「何か、これを見ただけでオエ~ッとなってしまいそうじゃね」
「臭いがすごいけぇ、夫や子どもが起きる前にお歯黒をつけてしまわんといけんかったそうじゃ」
「お歯黒をつけるのは既婚女性じゃったけぇね」
「しかも、染まりやすい人と染まりにくい人がおって、染まりにくい人は毎朝、お歯黒をつけんといけんかったそうじゃ」
「あ~、うちは江戸時代に生まれんでえかった」
「で、つけ終わった後は、嗽碗(うがいわん)で口をすすいで終わりじゃそうな」
「そういや、お歯黒に釘を入れるのは、黒豆に釘を入れるのと同じことなんじゃね」
「鉄分の作用でタンニンを沈着させて、色を黒くするためなんじゃそうな」
↓参考Webは、こちら↓
「日本の化粧文化:白肌へのあこがれページ1」JMAN
↓広島城については、こちら↓
広島城ホームページ
↓広島城での催し物についての関連記事は、こちら↓
原爆による広島城の崩壊の状況について、開催されている企画展の名称は?
広島城で火縄銃の演武をした、岩国藩の保存会の名称は?
毎年秋、広島城を会場として菊の展示会などが催されるイベントの名称は?
↓熊野の化粧筆についての関連記事は、こちら↓
熊野町の化粧筆 国民栄誉賞の記念品
「今日は、広島城で開催されている企画展「江戸のおしゃれ」について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
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