こころの故郷 ひろしまコンサート
日時:2014年9月14日(日)
10:00開演(9:30開場)、14:00開演(13:30開場)
場所:広島市西区民文化センターホール
わしゃ昨日(9月14日)、西区民文化センターであった「こころの故郷 ひろしまコンサート」を見に行ってきた。
ほいじゃけ今日は、コンサートの最後に演奏された、吹奏楽版・交響詩「ウルトラセブン」について話をしてみようと思うとります。
コンサートの第2部・2曲目は、中村 暢之(なかむら のぶゆき)氏による委託新曲「ちびまる子ちゃんの思い出」(編曲:坪北紗綾香)。
数あるテレビ版BGMの中から、選りすぐりの曲を演奏されとりました。
『ちびまる子ちゃん』をほとんど観たことがないわしでも、心がウキウキして、思わずスキップしてしまうような、中には踊ってしまいたいような、楽しい曲ばかりじゃった。
わしゃ、小中と音楽の成績はようなかった(=良くなかった)し、楽器も演奏できん。
女房や娘に比べると、音楽のことはあんまり理解できとらん。
が、娘が中高と吹奏楽をやってきた関係で、吹奏楽コンクールや定演を見させてもろうてきた。
その音と比べると、第2部の演奏をされる広島ウインドオーケストラの音は、大きく、厚く、迫力がある。
さすがプロの演奏は違うよのう。
心も体もあったまったところで、第2部の3曲目へ。
コンサートの最後を飾るのは、今回が初演となる、冬木 透(ふゆき とおる)氏による吹奏楽版・交響詩「ウルトラセブン」(編曲:佐藤誠一)。
交響詩「ウルトラセブン」が発表されたのが、今から35年前の1979年(昭和54年)。
当時、わしもレコードを買(こ)うて聴いとった。
レコードのA面は「ウルトラマン」、B面は「ウルトラセブン」という構成じゃった。
「レコード」とか「A面」「B面」いうても、若い方には分からんかもしれんのう。
司会の桂 幾子(かつら いくこ)さんによると、交響詩「ウルトラセブン」が発表された当初から、
「ぜひ、吹奏楽版を!」
という話もあったそうじゃが、35年の時を越えて、今日が記念すべき世界初演。
「世界」というのは大げさじゃが、間違いなく「初演」になる。
わしゃ、この瞬間を期待して待っとった。
…そして、演奏が始まった。
「あぁ、ここは鉄琴(木琴?)を鳴らすんか」
「この音は、どの楽器の音かいの?」
「ティンパニーは大活躍じゃね」
などと余裕をかましながら聴いとると、不気味で重苦しい導入部の中から、オープニングテーマが流れてきて…、
♪ダッタータ タタ タタ…
ダダダダーン タターン タターン
続いて「ウルトラセブンの歌」が高らかに演奏される。
♪ダーン ターンタ ターンタンタン
タッタターン タッタターン
ここで、全身に鳥肌が立ち、思わず目に涙が…。
音楽でここまで感動できるとは思わんかったで。
正直な話。
この昂揚感を感じながら、1曲目の「ウルトラセブン」が終わり。
以後は、音楽の迫力に圧倒され、怒涛(どとう)の攻撃に流されるがまま。
オペラグラスを片手に、演奏を鑑賞させてもらいましょう、なんて気持ちはどこへやら。
すっかり、音楽にのめり込んで聴いてしもうた。
2曲目「怪獣出現」
3曲目「ウルトラホーク発進」
4曲目「侵略者の魔手」
と続き、
5曲目の「さよならウルトラセブン」も、いよいよラスト。
♪ダ タターン
ダ タターン
ダ タターン…
ダン!
と、30分近い大作の最後をバッチリ決めた広島ウインドオーケストラの方に、会場から「ブラボー!」の声が。
わしも、思わず立ち上がって拍手。
「感動で震える」とか「胸がいっぱいになる」いうのは、こういうことを言うんじゃろうのと思いながら。
アンコールは、なんと、冬木氏の指揮による「ウルトラセブンの歌」。
その歌を、半分泣き声で歌わせてもろうた。
1番だけじゃったが、それでも充分に堪能させてもらいました。
こんな素晴らしいコンサートに参加できて、本当にえかった。
ほんまに、えかった。
ウルトラセブンという作品に素晴らしい曲を作られた冬木透氏、
吹奏楽版の編曲を担当された佐藤誠一氏、
そして、迫力ある演奏をされた広島ウインドオーケストラの方々に、
感謝。
↓「こころの故郷 ひろしまコンサート」については、こちら↓
「こころの故郷 ひろしまコンサート」西区民文化センター
↓冬木透氏については、こちら↓
冬木透の宇宙
↓広島ウインドオーケストラについては、こちら↓
「HIROSHIMA WIND ORCHESTRA」
今日は、わし一人で、「こころの故郷 ひろしまコンサート」で初演された吹奏楽版・交響詩「ウルトラセブン」について話をさせてもらいました。
ほいじゃあ、またの。