カープロード２０１１（その３）

「今日は、マツダスタジアムで地元初のオープン戦があるんじゃ」

「マエケンも投げるいうていよったね」

「明日は福山市民球場で試合があって、映画「少女たちの羅針盤」に出演された森田彩華（もりた　あやか）さんが始球式をしてんじゃのう」

「球春到来じゃね」

「今日は、昨日の続きで、カープロードの看板について調べてみようかの」



■小さな大投手　長谷川良平

■鉄人　衣笠祥雄

■ミスター赤ヘル　山本浩二

■炎のストッパー　津田恒美

■精密機械　北別府学

■魂の全力疾走　緒方孝市





【小さな大投手　長谷川良平（はせがわ　りょうへい）】



１９５０年代、弱小球団と言われた球団でファンの希望の光となったのが、長谷川の奮闘であった。
１６７ｃｍと小柄ながら、鋭い腰の回転を活かした横手投げから投げ込むキレの良い直球と伝家の宝刀シュートを武器に、１年目の１９５０（昭和２５）年に１５勝。
１９５５（昭和３０）年に３０勝を挙げて最多勝に輝いてから、３年連続２０勝以上をマーク。
１４年間で通算１９７勝を挙げたカープ創世期の大エース。





【鉄人　衣笠祥雄（きぬがさ　さちお）】



１９８０年代のカープ黄金期に山本浩二とともにチームを牽引した背番号３。
盗塁王、打点王、ＭＶＰなど、数々の栄光の中でも、１９８７（昭和６２）年にルー・ゲーリックを超えて樹立した２，１３１試合連続出場の世界記録は、キヌガサの名を世界中に轟（とどろ）かせた。
デッドボールで骨折しても、次の試合でフルスイングしてみせた強靱（きょうじん）な肉体と精神力で「鉄人」と呼ばれた伝説のバッター。





【ミスター赤ヘル　山本浩二（やまもと　こうじ）】



１９６９（昭和４４）年にドラフト１位でカープに入団。
１９７５（昭和５０）年には４番に座り、初の打率３割、３０本塁打、首位打者に輝くなど才能が開花。
衣笠祥雄とともに、チームを２６年目の初優勝に導いた。
抜群の読みと勝負強さでリーグを代表するバッターとなり、１８年の現役生活で４度の本塁打王、３度の打点王、１０年連続のゴールデングラブ賞に輝いた。
背番号８は球団初の永久欠番となっている。





【炎のストッパー　津田恒美（つだ　つねみ）】



ルーキーイヤーの１９８２（昭和５７）年に先発として１１勝を挙げ、球団初の新人王に輝く。
その後は血行障害など故障に悩まされたが、１９８６（昭和６１）年にストッパーとして見事復活。
リーグ優勝に貢献し、Ｖ５の胴上げ投手。
１９８９（平成元）年には最優秀救援投手に輝く。
１５０キロを超える豪速球で常に直球勝負を挑み、「炎のストッパー」としてファンに愛された。
１９９３（平成５）年に脳腫瘍のため３２歳の若さでこの世を去った。





【精密機械　北別府学（きたべっぷ　まなぶ）】



宮崎の都城（みやこのじょう）農高からドラフト１位でカープ入団後、３年目に１０勝。
翌年には１７勝を挙げてエースとなると、リーグ優勝した１９８６（昭和６１）年には、最多勝、最優秀防御率、ＭＶＰ、沢村賞など投手部門のタイトルをほぼ総なめ。
野球界で初めて「精密機械」と呼ばれたほどの制球力と、芸術の域に達する投球術で、絶対的なエースとして投手王国を支えた。
２０世紀最後の２００勝投手。





【魂の全力疾走　緒方孝市（おがた　こういち）】



若手時代はケガに泣かされ続けたが、９年目のシーズンに負傷の前田智徳（まえだ　とものり）に代わって出場機会をつかむと、俊足を生かして盗塁王の初タイトルを獲得。
３年連続盗塁王に輝いた後、足の負傷のため取り組んだ打撃改造により長打力も開花。
ベテランになっても常に全力プレーを怠らず、数々のファインプレーを生み、ファンに感動を与えた。
まさに走攻守とハートの四拍子揃った名選手である。





【おまけ】



マツダスタジアムへの案内板
（ＪＲ広島駅南口）




マツダスタジアムへの案内板
（広島駅南口第五自転車等駐車場の壁面）




ごみ０（ゼロ）キャンペーン看板
（広島駅南口第五自転車等駐車場の壁面）



カープ坊やマンホール





↓カープロードについての関連記事は、こちら↓

カープロード２０１１（その１）
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20110227

カープロード２０１１（その２）
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20110301





「今日は、カープロードの看板について勉強をさせてもらいました」

「今日もひとつ勉強になったでがんす」

「今年は、「ＳＴＲＩＫＩＮ’ＢＡＣＫ！　逆襲」じゃけんね！」

「ほいじゃあ、またの」