味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

世渡りの安楽な方法『菜根譚』

2011-12-20 10:41:02 | ブログ

タイトル---世渡りの安楽な方法『菜根譚』。第1086号 23.12.20(火

 『菜根譚』 13

〈径路の窄(せま)き 処は、一歩を留めて人の行くに与え、滋味の濃やかなる的(もの) は、三分を減じて人の嗜むに譲る。これは是れ世を渉る一の極安楽の法なり。〉

〔訳文〕 狭い小みちのところでは、まず自分が一歩よけて、相手を先に行かせてやり、またおいしい食べ物は、自分のを三分がたへらして、相手に譲り充分に食べさせてやる。一歩を譲り三分をへらして与えるという、このような心がけこそ、世渡りの一つの極めて安楽な方法である。

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〔コメント〕 この教えは素晴らしい、と多くの人が思っているでしょう。でも、これを実践するとなると余程の決断がなければならないでしょう。そして修行もしなければならないでしょう。そして学問もしなければならないでしょう。

 今朝のテレビ報道で、橋下新大阪市長と選挙戦を戦って敗れた平松前市長が引き継ぎをし、笑顔で堅い握手をする場面が画面に写し出されました。見ていて、美しい場面だ、二人とも素晴らしいと感じました。そう思ったのは私ひとりではないと思います。

 選挙が行われる以前に、市役所の官僚たちが、給料を減額し、労働組合が不当な要求ともとられかねない事項を事前に修正し実践し、市井に住む人々からこれこそ王道の政治だ、と納得し賞讃されていたら、平松さんは負けなかったのです。ところが選挙で負けて初めてわかるのです。

 市の職員が賃金二割カットをされたとします。その以前に生活はどうなるんだ、と労働組合は必至の抵抗をするでしょう。でも、金がない、仕事がない、と路頭をさまよっている人たちが数多いるのてです。そういう人々の苦労を考えたら、二割カットぐらいしてあげていいではないですか。

 私は空手道場を運営し、月謝・会費を戴いています。それは日本で一番安いであろうと思います。人によってはピックリするような金額の人もいます。特別に空手の舞を指導している人からは戴いていないのです。そういう子供が来てくれるおかげで、私の健康が保存されるから私から金を払わなければならないくらいだと思っているのです。

 『南洲翁遺訓』と出会う以前は金を溜めて、と考えていました。ところが『南洲翁遺訓』を学ぶにつれて、金儲けが人生の目的ではないことがわかってきたのです。人生の何たるやも分からない子供たちに、『南洲翁遺訓』が訓戒する思想をこそ教えなければならないと思い日々頑張っているのです。

 橋下新市長は、就任と同時に70名くらいの人事異動を発表しました。これは大変よいことです。利権屋同然の職員は、人事でもって目を覚まさなければならないのです。公務員は公僕なのです。それが分からず、国民を市民を虐げる役人は、天の命による制裁をうけて当然だと思います。

 安全でしかも、生きがいのあるのは『南洲翁遺訓』のとおり生きることです。そうすれば、人々から信頼が寄せられるのです。

 『南洲翁遺訓』様有り難うございます。


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