味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

ひとかどの人物となるには『菜根譚』

2011-12-22 10:57:16 | ブログ

タイトル----ひとかどの人物となるには『菜根譚』。第1088号 23.12.22(木)

 『菜根譚』 14

〈人と作(な)りて甚(なに)の高遠の事業なきも、俗情を擺脱(はいだつ) し得れば、便(すなわ)ち名流に入らん。学を為して甚(なに)の増益の功夫(くふう)なきも、物塁を減除し得れば、便ち聖境に超えん。〉

〔訳文〕 ひとかどの人物となるには、格別なにも高遠な事業をなさずとも、名利の俗念さえ払い落とすことができれば、それでもう名士のなかま入りである。また学問をするに当たっては、格別なにも学識を増やす工夫をしなくても、外物によって心がわずらわされることさえ、へらし除くことができれば、それでもう聖人の境地にまで超え到ったものである。

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〔コメント〕 大変素晴らしい訓戒であります。人はどうにかして金を儲けたい、名声を得たいと奔走しているようです。

 私は会社を卒業して一切OB会、記念日の集いには出ないことにしました。私が5年早く退職したのは、労働組合の垢にまみれた人々が仕事を拒否し、文句を言うことに対して嫌気がさし早期退職をしたため、苦い思い出を回想したくなく、そういった集いには出ないと決めたのでした。

 私の使命は、集ってくる青少年に『南洲翁遺訓』他漢籍の教えを紹介することであります。会社では漢籍ひとつ読まない先輩たちが、間違った人の道を教えたものです。だから、私の処に集う子供たちには、漢籍が訓戒する人の道を教えたいと思い、日夜頑張っているのです。そしてまたこれこそが真の喜びに繋がるのです。

 あなたも四書五経を繙きませんか。筆写しませんか。10年も経てばそのよさがわかり、生きがいが倍加するでしょう。そしてこの世に生まれてきて、よかったとしみじみ思う事疑いなしです。


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