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2015 7/25の拝観報告3(真如堂 虫払会)


写真は、燈明寺灯籠のある庭園

極楽寺を出て、真如堂へと向かいます。
7/25は真如堂では寺宝の虫払会が行われます。
僕も初めてです。

通常本堂は無料でその奥の書院から有料ですが、この日は本堂前で拝観料を収めます。

本堂には所狭しと掛け軸など200点余りが干されています。
特に説明もなく、何か知りたければ下に置いてある箱書きぐらいしかありません。
なかなか上級者向けです(笑)。
中には豊臣秀吉公像や徳川家康公像など分かりやすいものもありますが、東山殿公像(足利義政でしょうか)や伊勢守貞国公像などがありました。
伊勢守貞国は足利義政の執権をしていた伊勢守貞経の弟です。
この貞国が無常を感じて真如堂にこもって修行をしたのが、十夜法要につながるんですね。

その他の仏画などは僕には難しかったです(笑)。

そして書院へ。
こちらも久々でした。
しばらくお庭を眺めてから、13:00過ぎに次へと向かいました。

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徳池山 極楽寺


写真は、本堂

徳池山 極楽寺は真如堂の北側、東北院と大興寺の間にある時宗の寺院です。

アクセス
真如堂の更に奥にあります。
市バスの真如堂前で下車した場合、東参道から真如堂境内を通過して総門から出て右折します。
市バスの岡崎道で下車した場合は、一旦金戒光明寺に入り北門から出て直進すると前述の真如堂の総門前に到着します。
共に同じ場所です。
ここから直進すると突き当りがボロボロの土塀(迎称寺)になり、ここを左折した右手の大興寺の隣に極楽寺があります。

極楽寺は990年、一条堀川(戻橋付近)に創建された天台宗寺院に始まると云われています。
1275年に一遍上人が京都で布教された際に時宗寺院として中興されたそうです。
1573年には織田信長の上京焼き討ちで類焼し、後に豊臣秀吉により寺町今出川あたりに再建されました。
しかし江戸時代の1692年の大火で類焼し、翌年真如堂、東北院、大興寺などと共に現地に移転しました。

表門を入ると正面に本堂、左手に庫裏があります。
本堂は延暦寺横川の恵心堂と同じ宝形造だそうです。
庫裏では御朱印や由緒書きが頂けます。

本堂内陣には本尊の毘沙門天像がお祀りされていますが、出ているのは御前立です。
御本尊はお彼岸などで御開帳されるそうです。
2019年春の特別展「一遍聖絵と時宗の名宝」にて、こちらの毘沙門天像が国立京都博物館で展示されました。
本尊の隣には恵比須神や大黒天像がお祀りされています。



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