平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2008年2月10日 イエス様のありがたさ

2008年04月21日 00時40分11秒 | Weblog
    イエス様のありがたさ

 イエス様のありがたさは、私たちが弱っているときにこそ伝わる。彼は、この世の見方では敗北者だが、信仰に与る私たちには、唯一の勝利者である。
 私たちは、最後の最後まで自分を捨てきれない。自分に固執し、自己実現に走り、自己保身に傾く。利己主義と非難されるまでには至らなくとも、遠くないところにいる。冨や名誉も捨てきれない。しかし、キリストはそれらのものに少しも執着されなかった。
 私たちは、この世において、いわゆる敗北者になるときもあれば、勝利者になるときもある。寒い冬の夜に、公園や駅周辺に野宿する人々の姿は、さながら敗北者の姿のように見える。
 かつては、会社の社長だった人がいたり、エリートサラリーマンがいたり、中には若いときから、ホームレスになった人もいる。ホームレスの本質は、家や職を喪失したというよりは、家庭、家族を喪失した人々であるということだ。致し方なく自ら家族を捨てた人もいるようだが、彼らの願いは、真に温かい家庭、家族を取り戻すことだという。
 ホームレスの人々や病気の人々のつらさ、その他に厳しい状況にある人々のことは、いくらイメージを膨らませても、やはり、その立場になってみないとわからない。
 そうした方々に共感し、優しい素直な心を少しでも示すことができたらいい。社会から放り出され、家族、家庭までも喪失した人々が、イエス様と出会って、失ったものを回復していく姿が聖書には数多く描かれている。


平良師

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