2014.6.16(月)晴、曇り
青梅のかりかり漬け-1
「土を喰ふ日々」(水上勉著)には白黒写真で水上氏の調理の様子や出来上がった料理が載せられている。青梅のかりかり漬けという、ガラス瓶に入った梅の写真がどういうわけか印象に残った。古い、昔ながらのガラス瓶が気に入ったのだろうか、かりかり漬けについての十行ばかりの文が気に入ったのか解らないのだけど、とにかく印象に残っていたのである。梅の季節になって気になってしょうがない、「土を喰ふ日々」を繰ってみるのだがその頁がなかなか見つからない。それほどにちょっとした文章なのだ。
わたしの料理のバイブル「土を喰ふ日々」とかりかり漬けの写真
実はわたしは青梅のかりかり漬けなるものを食したことがない。
「砂糖がとけて液汁になる。これを煮る。うきあがった泡をとりはらって、汁をあついうちに梅にかけて、冷ましてから涼しい所に貯蔵する。これをくりかえすといいのだそうだが、一どぐらいの時に、売れてしまって殆どなくなってしまう。ウィスキーのつまみ、日本酒のサカナ、お茶請けの菓子がわり。チョコに二つぐらい入れ、ツマ楊枝をつけて出すと、客はかならず、お代りをいう。」
こんなに美味いものなのか。これを作らないほうはない。
今年は我が家の梅の不作年で見たところ数個しかない。ところが近づいてみるとそれなりに実が着いているのだ。バケツ片手によじ登ると、1.4Kg収穫できた。梅肉エキスは無理だけど、かりかり漬けならできそうだ。
かりかり漬けというのは一般的なもので、製法はいくらでもあるようだ。水上流は砂糖漬け、他にも塩漬け、梅酢漬け、卵の殻を使ったものなど様々だ。もちろん水上先生のレシピ通りに作るのと、半分は塩漬けをしてみようと思う。なぜって単純だから。いずれにしても一晩水につけてあく抜きをする。
【今日のじょん】連夜の鹿の侵入が続いている。いまのところ顕著な被害が無いのだが、やがて野菜や植樹に影響が出そうなのでここで手を打たないといけない。
侵入路はこれか、、、クンクンクン
タマムシも連日這い出してくる。こちらは何か嬉しい気持ちになる。夜の蛍だってそうだ。今年は少ないだけに愛おしい気持ちになる。