2014.6.5(木)雨、曇り 考察-4
穴虫パターンはあるのか?
穴虫パターンというのはわたしの造語で、民俗学辞典や日本史辞典を紐解いても現れないので悪しからず。
穴虫地名ー穴地形の川、谷、街道ー葬地といった配地でのことである。穴地形とはこれもわたしの造語なのだが、山と山に挟まれた狭い渓谷、通路などを示し、元は瀬戸内海の島と島に挟まれた海峡をいう。
葬地については確認のしようがないので、地名による確認をしている。青地名について長々と述べてきたのもそのためである。
現在のところ、綾部市上杉町の穴虫を除いておぼろげなものもあるがすべて穴虫パターンが成立している。これが単なる偶然なのか、必然なのかは今後の調査によるものだが、少なくとも穴虫の位置が不明の場合、このパターンを地形図に当てはめて捜索しているのが実情である。
今回の場合、馬場町の墓地ー青地、願信寺付近ー菖蒲谷川(山寺町)を穴虫パターンとして捜索したのだが、穴虫は予想される位置ではなかった。
馬場町の巨大な墓地は穴虫とは無縁なのだろうか?
それでは現実の穴虫から穴虫パターンを探すと、草津川の流路が現在の位置とは限らないが、それを1,500m程南に遡った時二つの小ピークに挟まれた流路となり、この部分は時代による流路の変遷は考えられない。この部分を穴地形部分とすると、葬地が桐生(大津市)に存在することになる。
桐生はかつては栗太郡上田上村(かみたなかみむら)であり、小字一覧を見ると南ムシ、北ムシ(ムシ)が存在する。現地を見てみたいのだが、このムシが無所を意味するなら一応穴虫パターンは存在するように思えるのだが、如何だろう。
草津川、遠くに見える山の間が穴地形となっており、その向こうが桐生である。
【作業日誌 6/5】
ラッキョウ、ニンニク収穫、えらい小さい、ちょっと早かったかな。
【今日のじょん】近畿地方も梅雨入り宣言され、いきなり各地で豪雨のニュースが入っている。上林川の堰堤工事もまだ途中で、土嚢が積まれた状態である。昨年のような豪雨が来たらひとたまりも無いので、ビフォア写真を撮っておいた。幸いたいした雨も降らなかったのでよかったよかった。