晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

土喰庵6月のレシピ(1) 6/6

2014-06-07 | 食・レシピ

2014.6.6(金)曇り

 近畿地方の梅雨入り宣言はなされたけれど、まだ北部では降雨も少ない。
この時期の収穫御三家は、山椒、ラッキョウ、梅である。いずれも一気に収穫して処理をしなければならないものばかりで精神的プレッシャーがきつい。
 その上、下ごしらえにやたら手間のかかるものばかりなのである。幸いなことに今年は梅の出来が悪い年で、梅肉エキス、梅干しを作ることが無さそうなので喜んでいる???

 山椒の醤油煮
 山椒というのは世界中でどれだけの国で食べられているのだろう。ひょっとしたら日本だけではないかと勘ぐっているのだけど、それはあまりに日本的な味だからだ。山椒が最も山椒らしいのは醤油煮である。
 亀岡の加舎の里カントリーは安くてトリッキーなコースでよく通ったが、どういう訳かここのフロントで山椒の醤油煮の瓶詰めを販売していた。家の者は誰も食べないので、一瓶買えば半年ぐらいもったのだけど、とにかく切らさずに食卓にあった。夏の暑い朝などこの山椒醤油煮のお茶漬けだけで済ましたものだ。
 水上勉「土を喰ふ日々」のなかに母方の祖母のこととして山椒煮のことが載っている。
P1010964
 


 
孫の私が昼めしどきに家へゆくと、箱前に茶碗一つおき、白めしをよそおうだけでおカズは何もない。不思議に思って見ていたら、善のわきにある信楽壺の口に紐をまいてフタがしてあった厚紙をとりのけて、二本の箸を壺へつっこみ、枝もまじった山椒の実を少しはさんでめしの上においた。
 壺はつまり、祖母の常備菜であって、真夏のすすまない昼めしの一菜だった。

 という風な文がつづく。貧しい祖母は一日とて実山椒の煮つけを欠かしたことはなかったそうな。
「おばば、さんしょうまいかのう」
「うん、これがありゃ、うらはなーんもいらん」
 山椒の煮つけというのはおそらくこの醤油煮のことかと思うのだけど、たとえおばばが世界中のグルメ食を経験したとしても、これが一番美味いものだというのだろう。P1030098
つづく


半分は醤油煮、半分は塩漬けとした。

【作業日誌 6/6】
らっきょう漬け込み、次回植えつけ準備
芝刈り3回目

【今日のじょん】
 らっきょうのそうじをしている時だ、ドッグランど横の獣道に例の鹿が現れた。番茶も出花の年頃の娘さんのようで、なかなかかわいらしい。今のところ害が出てないので気楽なことを言ってるが、とりあえず追っておこう。じょんは家の中で知らん顔している。これが猿だと大騒ぎするのだが、、。P1030095 P1030094  

  

コメント
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