晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

遊里のこと(2) 4/16

2010-04-16 | 歴史・民俗

2010.4.16(金)雨

 専門家では無くとも当地方の民俗学の先駆者とも言えよう磯貝先生の意見とも合致し、遊里の地名は地形地名で一件落着の様子だったのだが、毎日のように上林の地図を眺めていて、「ちょっとおかしいぞ」ということに気付いた。ユリ、遊里、岼という地名は上林川大町から上流(以下、わたしは上林川上流域と呼んでいる)と畑口川流域には沢山あって、上林川中、下流域にはひとつもないのだ。ただし総ての小字を調べたのではなく、グーグルの地図で表示されているものだけである。この地図では人家のある生活領域だけで、山間部の小字は表示していないので、厳密なことは言えない。いづれは総ての小字名を調べてみたいと思うが、今のところ下記の通りである。
老富町  遊里ノ上、遊里ノ下
故屋岡町  遊里ノ下、岼ノ下
五津合町 上遊里、下遊里、ユリ道、ユリ下
五泉町  遊里詰
Img_4299 畑口川から下遊里、上遊里、日置殿町方面

 八津合町、睦合町、口上林各町には”ゆり”の小字はないようだ。
これはどういうことだろう、まさか上流域の山間部に遊郭がいっぱいあったとは言えない。五津合町の遊里だけ一箇所にあったとしたら、ユリ地形に基づく地名なのかなと思うが、こうあるところにはあって、無いところには無いという状況になると、何か他の意味があるのではないかと勘ぐりたくなる。”ゆり”の意味が非常に特徴的な地形を指すのではなく、山間部の平らなところ、山の緩くなったところなどどこにでもある地形を指すのが話を余計難しくしている。上記の各小字の地形はそういわれればそうかなあという感じになってしまう。それだけに地形的には似かよった、大町より下流域にひとつぐらい”ゆり”地名があっても良さそうなものだ。ところがそれがないのは、上流域に特徴的な何かがその地名の原因になっているのではないかと思うのである。
 上林川中下流域には見られない”ゆり”地名が綾部市の北部山間部には沢山見られる。
於与岐町 ユリ
安国寺町 岼(ゆり)
上杉町  岼ケ前(ゆりがまえ)
七百石町  由里(ゆり) ユリ山 ユリノ下
星原町  岼蔭(ゆりかげ)岼崎(ゆりさき)
鍛治屋町 岼ヶ上(ゆりがうえ)
坊口町  由里(ゆり)           
仁和町  由里ノ下(ゆりのした)
小貝町  岼(ゆり)岼上通(ゆりうえどおり)岼山(ゆりやま)
里町   岼(ゆり)
位田町  岼(ゆり)
鷹栖町  遊里(ゆり)           
 概ね山の裾で開けたところ、谷間で開けたところで、いわゆるユリ地形のところである。ところが由良川の南側にはこの地名は皆無なのである。もちろんグーグルの地図上でざっと見たところだから、見落としや地図に載らない地名があるかも知れない。綾部の市街地である由良川南岸は平地なので致し方ないとしても、それ以南の山間部にはこの地名が見あたらない。これは単なる偶然なのか、それとも何か意味があるのだろうか。つづく
《遊里のこと(1)は2010.4.12》



【作業日誌 4/16】
野外用テーブルの脚作り 

今日のじょん:狂犬病の注射、フェラリアの薬を貰うために舞鶴へ行く。あまり好きでなかった自動車もすすんで乗るようになり、菅坂峠のぐねぐね道でも酔わなくなった。ここ2,3日おしりスリスリするので肛門腺を診て貰ったらやっぱり溜まっていたらしい。うんPの時にはしっかり出ているのだが、少しずつ溜まるようだ。スリスリしたら注意である。爪切りも、家では嫌がるので切ってもらう。どちらも500円で済むのでありがたい。肛門腺絞ってもらったら気持いいみたいだ。

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磁鉄鉱その後(3) 4/15 

2010-04-16 | 歴史・民俗

2010.4.15(木)曇、雨

 毎朝磁石を片手にじょんの散歩を続けている。おかげで収穫カゴ一杯の岩石が集まった。もちろんそれらは総て磁石に反応するもので、反応しないものはガーデニングに使っている。そろそろ考察に入らねばならないと思うのだが、さてこの石が何という石なのかさえ解らない。解るのは赤い硬い石、チャートだけである。図鑑なんてものでものの見分けがつかないのは、鳥類図鑑と一緒である。庭に来る鳥を図鑑を見比べながら観察しても、結局どの鳥か判断がつかない。
 岩石の内容については磁鉄鉱その後(2)4.5に書いているので参考にされたらよいが、その後あたらしい石が手に入ったので御紹介しておく。
村上さんが古い家の床下に転がっていたとかで持ってきてくれた玄武岩、最近ではなかなか持ち出せないもののようで貴重品、磁石に反応するかなと思い実験してみる。強力ネオジウム磁石でも反応は弱いが、かすかにくっつきそう。ぐるりと磁石を当ててみると一部磁石が離れない程度の反応を示す箇所が見つかる。すかさずマジックで印し、じょんのびコレクションとして保管する。玄武岩も鉄分を含んでおり、酸化が進んで赤っぽくなることもあるそうだ。(10.4.13)
Img_4282 Img_4293
玄武岩と鉄っぽい岩石。上が大江のもの、下は大岩の滝付近のもの。



 その翌日又しても村上さんが、大岩の滝に行ってきたと言って、黒いいかにも鉄分を含んでいそうな岩石のかけらを持ってきてくれた。実は昨年大江の室尾谷観音に行った際(09.11.14)に左折峠の北の谷で拾った黒い岩石とよく似ているのだ。この石はかすかに磁石に反応し、比重は軽いようだ。実は鉄滓というものがどのようなものか知らなくて、ひょっとしたらこんな感じかなと思っている。舘町の赤國神社から鉄滓が出ているというのを綾部市史で読んだのだが、なんとか現物を見たいと思っている。
 大岩の滝の岩石は黒々として、ところどころ酸化によるサビまであり、いかにも鉄という感じである。比重も観音寺の石よりあるようだ。ところが磁石の反応はかすかで、すこしがっかりしている。大体上林川に落ちている石でも、いかにも鉄って感じの石は磁石には反応しない。磁鉄鉱や鉄分の沈着した石は反応するようだが、赤鉄鉱や褐鉄鉱は反応するのだろうか。もし反応しないのであれば今拾っている岩石以外にも原料となるものがあるということになる。
 磁鉄鉱その後(2)は2010.4.5参照

今日のじょん:最近夜の吠えが少なくなったような気がする。獣がうろうろしているのが少ないのだろうか、そんなことはないと思うのだが。元気でしっかり運動と食事して快調に過ごしているからだろうか。犬ってなにも家の番をするために吠えているのではなくて、怖くて心細くて吠えるんだろう。そういう意味で、快調で精神的にも安定していれば吠える回数は減るのかもしれない。
 

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