或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

バカラ ナンシー

2009-08-21 06:17:56 | 520 アンティーク
最近の若者は酒離れが進んでいるらしく、自分の娘や息子もしかり。でも最近買い物のついでに娘と酒屋に立ち寄った時、サントリーの角瓶を買いたいと言い出したのでビックリ。ウィスキーならシングルモルトが沢山あるからそれを飲めばと促しても、ガンとして主張するので引き下がったけど。どうやらハイボールにするらしい。そう言えば門司がらみの記事で小雪が宣伝しているCMを記事にしたことがあったっけ。だけど買ったはいいけど、飲んでいるのを見たことがないとのはどうしてだろう。

その影響ではないと思うけど、夏のバーゲンで久しぶりにバカラのタンブラーをゲット。閉店間際に行ったので売場へ直行して物色していると、ナンシー(Nancy)を発見。これはグーとすぐにカウンターへ持っていくと、そこにも同じナンシーが1個。「これはどうしたのですか?」と店員に聞くと、「訳アリなんです」との回答。グラスの裏に小さいキズがあるとのこと。実際に調べると、確かにあるけど、一回洗えばついてしまうようなもので全く気にならない。結局定価の半額以下でそれを買うことに。

実はその時に初めてこのタンブラーの名前を知り、帰宅して由来を調べるとフランスのロレーヌ地方の都市の名前だった。バカラ発祥の地のすぐ近くで、アール・ヌーヴォー発祥の地として有名なんだとか。あのエミール・ガレが生まれ育ち、工房を持ったのがここ。なるほどね。パリの東に位置していて、ドイツのシュトゥットガルトとのちょうど中間あたり。国境に程近い。

でもどうしてこのタンブラーにその都市の名前をつけたか不思議。というのも特徴である縦横に走る直線的なカットと曲線の芸術であるアール・ヌーヴォーじゃまるでセンスが異なるから。まあそんなことはさておき、このカットから放たれるきらびやかな光はとても魅力的。バカラのラインナップの中でも極めて現代的なデザイン。そのシャープな雰囲気が夏にピッタリかな。

話は変わるけど、ナンシーで思い出すのがジミー・ヴァン・ヒューゼンが作曲したジャズのスタンダード。フランク・シナトラの娘ナンシーのために書かれたこの曲は父親も歌っているけど[YouTube]、なんといっても有名なのはコルトレーンの「Ballads」(1962年)のラストチューン[YouTube]。久しぶりに聴いたけど素晴らしい。季節が夏というのが、ちょっと違うかなという気もしたけど。

 Sinatra's SinatraSinatra's Sinatra      BalladsBallads

                        Baccarat Nancy

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