或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

西條鶴

2008-07-10 06:33:09 | 650 酒
娘が会社勤めをするようになってから、父の日には何かしらプレゼントをくれるようになっています。今年は日本酒、しかも純米大吟醸原酒。蔵元は広島県の西條鶴(さいじょうつる)。デパートの店員さんのオススメということだけど、これが美味しくて。もともと720ml品で量が少ないし、あっという間になくなってしまった。少し残しておけば良かったかな。

話は飛ぶけど、最近の若者はビールをあまり飲まないらしいですね、特に女性は。ワインやカクテルが主流で、飲んでもチューハイとか焼酎系。娘もその口で、ビールは苦手。それでどこで飲んだのか吟醸酒がフルーティで美味しいことを知ったみたいで、今回は自分でも興味があって買ったらしい。封を開けた時に一緒に少し飲んだけど、けっこう気に入ったみたいだった。

お酒に詳しくない方にちょっと説明しておくと、普通の日本酒というのは米、麹(こうじ)、醸造アルコールからできていて、原料であるコメを精米して造るのだけど、この時の削り具合を精米歩合と言って、普通の日本酒だとだいたい70%ぐらい。つまりの残り30%を捨ててしまう。これが吟醸、大吟醸となるにつれて捨てる量が増え、精製歩合も50%とか30%に減ってくる。

さらに純米というのは醸造アルコールを使わず、原酒というのは出荷時に加水していないということ。つまり純米大吟醸原酒というのは極めて純度の高い日本酒。だから値段も高い。ところが冷やしてストレートが常だし、口当たりが良いからすいすい飲めてしまう。シングルモルトウィスキーより減っていくのが格段に速くて、その意味でもとりわけ贅沢な酒と言えるでしょうね。

という訳で普段はあまり飲めないなあ、高級すぎて。まあその意味では自分で買うより、こうやって年に1度人からもらって飲むというのが一番合っているのかも。できれば来年も大吟醸にしてくれないかなと思っている今日この頃だけど、どうなるやら。

西條鶴 天保井水 純米大吟醸原酒