岸田首相が、秋の自民党総裁選に立候補しないことを表明した。これで、新総裁決定後に退陣することが決まりました。本人的には、政治不信に対する責任をとるという理由を表明していたのですが、実際のところは、全てを信用できるわけではない世論調査からですが、内閣支持率がずっと低いのに野党の支持率が上がらず野党の政権を望むという意見も高くはない。内閣支持率よりも政党支持率の方が10%以上高いなんてことも常態化している現状。
要するに、自民党を支持している層のうちの保守層が、岸田政権にそっぽを向いているということだ。これでは選挙を戦えない。だから、議員たちとしてもどうしてもこのまま岸田政権を推そうという機運にならないし、首相が立候補したところでもしも総裁選で負ければ政界への影響力を完全に失ってしまうという打算からの撤退表明だ。
結果として、岸田政権はごく初期を除いてずっと低支持率だったのですが、支持率を上げようとしてやっていることが国民の方を向いていなくてマスコミの方を向いていたように思えます。主に対韓、対米の外交姿勢や、内政的にはマスコミの論調で右往左往する政権と思われてしまった。何をやりだすのか怖いリベラル政権と保守層は思った。だから保守層の支持が戻らずに、色々な政策をやればやるほどむしろ内閣支持率を下げる方向に向かったのだと思う。パーティー券は酷い話だが、それだけでこんな状況になっているならとっくに自民党は解党していたに違いない。
次期総裁には誰がなるのか。これから煮詰まっていくことだろう。だが、ある程度は保守層が戻ってくるような総裁でないと、今より酷い泥沼に自民党は落ちていくに違いない。