アメリカ大統領選挙が行われ、民主党オバマ候補が当選を決めた。彼は、初の黒人大統領となる。黒人大統領の誕生と女性大統領の誕生は時間の問題だったともいえ、今回のオバマ氏の当選も時代が求めたものとの声も高い。アメリカも移民が増えて、マイノリティが数的にも影響力を行使できる条件が整ったということだろう。
それにしても、「初の黒人大統領」とはいえ母は白人であり、幼少は母の実家で暮らしたことから白人のメンタリティを持っており、ハーバード大出身のエリート。また外見も痩身のスマートさが売りと、いわゆる黒人のイメージとは少し違った感じであり、白人にも受け入れやすい人物であった事は間違いない。
黒人初の大統領としては、このような経歴の人物が落としどころとしても最適な様に思えるのにも、アメリカ民主主義の成熟振りが感じられて羨ましい。
もっとも、オバマ大統領は就任後も色々な課題を背負っていかなければならない。経済・軍事の重要課題は当然ですが、人種間の問題もこれまで以上に背負っていかなければならなくなる。
初の黒人大統領という事で黒人の期待は大きいでしょうが、逆に黒人有利な施策をすると批判が強くなるだろうし、人種間の争いが激化するのは目に見えています。これまで以上に、人種に配慮した慎重な施策を余儀なくされるのは間違いない。また、暗殺を狙う輩も現れるかもしれません。
もっとも、民主党の大統領であろうが、共和党の大統領であろうが、アメリカの国益こそが至上のものであるということだけは変わることは無いだろう。安心して政権交代をしても安心だ。そういう意味からも、アメリカが羨ましい。
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