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確かに影響力は落ちたが

2019-08-27 | ニュース

 G7サミットがフランスで行われていましたが、1975年の開始以来初めて共同宣言は見送られました。とはいうものの、影響はほとんどない。報道ぶりの方もロシアや中国なども加えたG20の方が遥かに大きいし、その影響力は大きくなっている。というか、G20が始まった時に終わらせたのかと錯覚さえしていました。

 G7が始まって以降にいわゆる共産主義経済から資本主義経済に舵を大きく切った、ロシアと中国は経済的にも軍事的にも超大国となって彼ら抜きでの合意では世界は動かなくなってしまったのだ。

 G7はいわゆる西側陣営の結束を図るという以上の役割は無いのですが、その欧州もEUとして実質1国になってしまった為、欧州が4か国出てくる意味も低くなっているし、その欧州経済の首根っこをつかんでいるのが中国というのが現状です。日本がアジアの代表というのも軍事的な面だけでなく経済的にも疑問符が出ているのも事実だろう。今回の共同宣言なしで、G7の影響力低下を大きく伝えるに違いない。

 だがそれでも。この7か国が共通の経済や社会規範を共有する先進国であるというのは変わらないとも思う。ロシアや中国は自由主義というにはあまりにも国による縛りが強すぎると思う。自国にのみ有利に自国内の法律を動かしたり、資本主義のいいとこどりな国たちとはやはり違うと思うのです。

 アメリカが中国と厳しい経済交渉を続けていて出口が見えないように見えますが、大統領選に向けてそう遠くない時期には方向性は見えてくるのではないでしょうか。その時に世界はどういう枠組みになっていくのか。

 出来うるならば、その時にもG7が健在である世の中であってほしいものです。

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