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ある番組を見て

2024-04-04 | 日記・エッセイ・コラム

 TVで日露戦争の開戦前夜まで、どのような状況で開戦に至ったのかということについてやっていた。単純に日露戦争に至ったという事ではなくて、日清戦争後の三国干渉から日英同盟を経て、日露協商への動きと共に開戦止む無しヘの動きを外交や世論の動向で説明していくものであった。日清戦争で多大な犠牲のもとやっとの思いで獲得した大陸権益を外圧で失ったことによって世論がロシアへの怒りで沸騰した。日本としては和戦両にらみの中で、日英同盟を結ぶことでその圧力によって日露間も戦争に至らずに回避しようとするが、ロシア側はまさか日本が自分たちに戦いを挑んでくると思わなかったので自分たちの権益を主張することに終始し遂に開戦へということだった。

 興味深く見させてもらったのですが、いくつかこういうこともあったのではというのも感じました。まずは、開戦への世論の動きとして新聞での記事や論調を挙げていたのですが、むしろ記事が開戦を煽ってそういう世論形成をしてしまったのではないかという視点が、敢えてやっているのだろうが全く言及されていなかったのはおかしい。威勢のいい言葉を並べた方が新聞が売れるという事で、こういう戦争へ煽るような記事がどこにも並んだことで世論がそっちへ向いたのは否めないのではないだろうか。マスコミにも責任はあったと私は思う。

 他には、日英同盟で外交的な後ろ盾を得たことと当時の最新技術を得られたことで戦争に有利になったということが言われていたのですが、戦費国債を英国や米ユダヤ人銀行家が引き受けたことについては大きなこととして述べるべきではないだろうか。大陸利権をめぐっての米英とロシアの戦いという面もあったのではないだろうか。

 また、ロシアが日本との協商に前向きでなかったのは、まさか日本がロシアと戦おうとするは思わなかったからという理由だとしていたのですが、その当時の判断の裏にはアジア人・有色人種への蔑視があったのではないか。それほど、有色人種の側も白人に逆らっても負けるとしか思っていなかったというのが世界の常識でもあったのだが…。

 当時は、核兵器も大陸間弾道弾もなかったので、戦争に対する意識や恐怖も今の状況と比べること自体があまり意味があるものとは思いませんが、そういう中でも超大国の庇護のない国では今でも戦争は続いています。過去の歴史から学ぶことはまだまだ多いのかもしれません。

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