先週号の週刊朝日で、橋下大阪市長についての特集記事が掲載された。そこで彼の攻撃的性格について、彼の出自から遡る事によって明らかにするとして、親の出身地を掲載しそれが問題となりました。記事の他の部分についても具体的な論証というよりは、個人の感想が羅列されたようなもので極めて批判的内容だったようです。(ようだというのは、その号がすぐに売り切れてしまい実際に読むことは出来なかったからです)
報道の通り、橋下市長は激怒し週刊朝日および朝日新聞を取材拒否とし、その後、週刊朝日側が謝罪して連載を打ち切り&今週号でお詫び記事を掲載した。
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確かに出生地で人格云々を論ずる記事がどうしようもないのは事実で、朝日側が非難されるのも当たり前。何でこんな記事が掲載OKが出たのか自体が疑問なほどだ。相手を攻撃したいというのが先に出ると、自民・安倍氏にも以前NHKの番組に圧力を掛けたとでっち上げ記事で攻撃していたようにルールは無視して、でっち上げ記事でもいいから叩きに来る朝日らしいといえばそうなのですけど・・・。
橋下市長が激怒はごもっともだと思う。内容が内容だけに激しい怒りは当然。しかし、記者会見で1時間に渡り公開の場で朝日新聞の記者をつるし上げたり、別の囲み会見で激しく罵倒する姿に違和感を感じました。朝日側の謝罪後の会見でも、事実の誤認はあったにせよ興奮しながら「鬼畜」呼ばわりしている姿に、国のリーダーを云々できるような人物を見ることは出来ませんでした。朝日の特集に書かれた激しすぎる「攻撃性」という指摘は間違っていないと思います。
「鬼畜」とまで罵倒しながら、その日の晩には事実の誤認があったとしてツイッターで謝罪。激情に駆られて罵倒したり、突然180度違う意見に転じてみたりほとんど病的にも見えます。
母が、以前上海万博の際に、一旦中国側が突然招待をキャンセルしてきたことに橋下知事が激怒して「中国のような人間にはなりたくない」などと言いながら翌日には中国から謝罪があったとして嬉々として上海万博に出発した姿を見て、「こんなに豹変する人間は信用できない」と言っていたのを思い出しました。私もそう思います。