初夏の風りんごの花と会話かな
林檎の花白しと言へど紅ほのか
初夏の風が少し冷たかった日でしたが、久しぶりの青空に恵まれた。今日は塩崎観光りんご園の御好意でりんご園に入れさせて戴き、先生の指導で「水墨画スケッチの会」が催された。普段風景画が殆どですので、写真にとっては、画にするスタイルでしたが、本格的なスケッチは初めての経験だった。思い出せば十三年前、脳梗塞で鹿教湯温泉でのリハビリ治療入院の時、スケッチブックを片手に良く散歩コースをスケッチしたことを思い出した。この機会にと思い、そのスケッチブックに画かれた下手なスケッチを開くと、走馬灯のように鹿教湯での療養時代の懐かしい場所が浮かんできた。まだページが残っている思い出の詰まったスケッチブックを持ちこんだ。りんご園の花は満開が過ぎ散り始めていましたが、りんごの太い幹と小さな花と葉とのバランスが良く画けなく、先生の御指導のようにいかなかった。上手くいかないので諦めて何時ものように勝手に写真にして、ゆっくり画にしようと決めた。お昼の歓談中に先生にどうでしたかと聞かれて、「難しくて諦めてしまいました」と言うと先生は笑っていなさった。そこで、うかつにも、数十枚撮った写真から納得いくようなスケッチ画にしますと先生と約束してしまった。高浜虚子の句に「白牡丹といふといへども紅ほのか」がある。
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