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ときめきの日々を過ごしたい

孫達も振り向かない春炬燵

2012-04-26 10:54:08 | Weblog

 孫達や居心地忘る春炬燵

         家中の睡魔居座る春炬燵 山岡秀敏(信毎俳壇)

寒い冬の間「ただいま」と幼稚園から帰るか、外からもどると、決まって写真の炬燵に潜り込んだ孫たちであるが、春になり暖かくなると、寒い時全身を暖めてくれた炬燵を忘れたかのように見向きもしない。春炬燵の句を詠みたかった矢先に、今日の信毎新聞の「信毎俳壇」に「ホトトギス」主宰の稲畑汀子選の家中の睡魔居座る春炬燵の佳句を詠む。中七の「睡魔居座る」なんて詠めそうでなかなか詠めないものだと思う。一居間に残されている春炬燵、そこで寛ぐと居眠りが出てくると、欄の少なさからか簡単な選評があった。私共の子供の頃は冬の暖炉といえば、石油ストーブもヒーターもエアコンもなく炬燵だけだった。炭炬燵や豆タン炬燵にお尻まで潜り込んで布団をかぶって寒さをしのいだころの懐かしい思い出が蘇って来た。ホトトギス主宰の稲畑汀子さんは高浜虚子のお孫さんに当たる。虚子の長男高浜年尾の長女に当たるのが稲畑汀子、オトトギスは稲畑廣太郎が継ぐようだ。正岡子規が創刊したホトトギスは高浜虚子が引き受け、紆余曲折がありホトトギスは虚子の世襲で次々続いている。俳句の世界も世襲かと一抹の疑問が残る。