霧立ちてくっきり浮かぶ山を食う
写真はネットより
昨夜の仲間の忘年会は久ぶりに野沢温泉でした。やはり温泉は温まる。特に野沢の湯の香りに癒がある。酒量の禁物の私は気の置けない仲間との宴にツイツイと引きずり込まれ呑んでしまった。人生全て「まあいいか」の世界である。
初冬の朝は6時廻らないと明るくならない。朝の風呂上り後、友人と雑談していますと、宿の窓越しからくっきりと浮かんだ山の稜線がとても綺麗だったが、驚くことに俄かに霧が立ちこみ見る見るうちに山が霧に飲み込まれて見えなくなった。友人いわく「このさまを見て句にならないか」と言った。「浮かばないよ」と答えるとフト友人は「景色を食うはどうだ」と言う。なるほどな、さすが若い時代書き物をしていただけあるなと思った。早速句帳にメモをした。