屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

はまなすの丘公園

2005年04月21日 | 札幌の風景
石狩川の河口、石狩灯台の先、石狩川が交わるあたりの砂丘と湿地地帯が
はまなすの丘公園です。
ハマナスやハマボウソウや日本海側北限として知られるイハマエンドウ、
ハマヒルガオなどがみられます。
ハマナスは6月下旬から7月上旬にかけて咲き乱れます。

4月、いまあるのは1500mにおよぶ砂しに広がる「はまなすの丘公園」、
46ヘクタールの公園には長く続く遊歩道だけ、砂丘に彩りが賑やかになるまで、
まだまだ先のことです。
でも、少し強い春の風と日本海の潮騒だけが聞える、荒涼たる時季も味わいが
あります。



「喜びも悲しみも幾歳月」の石狩灯台
紅白の模様は映画の撮影のために塗られましたが、船から見やすいということで
全国に広まったそうです。



小樽はあの岬の向こうになります。


石狩川

2005年04月20日 | 
真勲別川から分岐した運河と石狩川の合流地点です。
流れはゆったりと石狩川河口大橋を通過し、大きく右へ周りこみ、
河口へと向かいます。
右側の雑木林から、少し下流を歩いていくと湿地帯があります。
そこが水芭蕉の群生地です。

   蕩蕩たる石狩の悔恨重し
   その身をからめ波に沈めよ




   ここからは海となりゆく石狩の
   河口に立てば、立てば天啓


歌人の俵万智さんの歌です。
石狩川河口の近くに建てられたビジターセンターのホールに掲げられています。  
石狩川河口に広がるハマナスの丘公園と日本海の雄大さを快い響きで詠んでいます。




運河 赤い橋の左は篠路、右は国道231号(石狩街道)と交差します。



石狩川河口大橋から石狩川河口までの地図です。
先端の緑色の部分がはまなすの丘公園です。
(MSNJAPANの地図から転載)



石狩川河口大橋

2005年04月19日 | 
真勲別川から運河を通じて石狩川に流れる。
ここから、石狩川河口大橋をとおり、右に迂回して日本海にそそぐ。
運河と合流地点の川べりに水芭蕉が咲いていた。
ここは湿地帯ではない。
雪解けの水を得て芽吹いたと思うが、このままでは干上がってしまいそうな
危ういところにある。
本来の水芭蕉群生地は、ここからもう少し下流になるが、開花時期は
もう少しあとである。

石狩川の河口は近い、川幅はどんどん広くなっている。
夕暮れせまるころ、4月の風はまだ冷たい。

   川面越え
   風の寒さや
   水芭蕉


石狩川河口大橋が見える
水芭蕉の若芽はぽつり、ぽつりと咲き始めている


水芭蕉の群生地はもう少しだけ下流の地域にある。
ここは湿地帯ではない、
水芭蕉はこのままでは美しく咲くことができない。



防風林

2005年04月18日 | 
屯田と新琴似の境界に伸びる、約三キロメートルの「屯田防風林」。
強風から農作物を守ろうと、屯田兵がコの字型に自然林を残して作ったと
いわれている。
防風林にはポプラやヤチダモの木が植えられ、当時は風害から農作物を
守り、水田のための用水路も作られていた。


きょう、雨のなか久しぶりに屯田防風林に行ってきた。
車を公園内の駐車場に入れたとき、小雨が一転して霰、
顔にびしびしあたって痛い。
防風林を少し歩いたが、ところどころ雪が解けず、芽吹きには早い。
ふきのとうを期待していたが、これではまだ無理か。
落花の風情はない、霰は塩を撒いたようだ。

   春霰
   寝たる松葉を
   驚かし




遺言の日

2005年04月17日 | 日常
4月15日は遺言の日である。(ということだ。。)
4・1・5の語呂合わせである。
子供に残すような財産はないので、遺言など無縁と思っていた。
しかし、財産分与のことばかりだけが遺言でない。
まず尊厳死のこと。
もし、回復不能の植物人間になったときは延命措置は受けたくない。
精神が死んでいるのに肉体だけ生きながらえることだけは、どうか勘弁して
ほしい。

次はお墓のこと。
近いうちに、鷹栖の旭川3号墓地にお墓を立てる予定だが、なるべく作法や
しきたりにこだわらない宗教を選びたい。
などなど、生前に考えておくことは結構あるのかもしれない。

札幌はついに積雪がゼロとなりました。
藻岩の観光道路も開通したと思います。


JRタワーです。
ベランダから倍率アップで撮っているので、近く見えるけど
実際はもっと遠いです。
これから、防風林が緑に染まれば本格的な春です。


幸福の黄色いハンカチ

2005年04月16日 | 映画
「幸福の黄色いハンカチ」を観た。
ラストシーンの感動に浸りたくて、何度みたことか。
夕張の町、踏み切りをわたり、あの風呂やの側の広場にたって
黄色いハンカチを目にしたとき、いつも同じ感動をおぼえる。

島勇作は別れた妻に「もし俺を待っていてくれたなら、庭の竿に
黄色いハンカチを結んでくれ…」と手紙を書いていた。
強引な結婚から流産、酔っ払って人を殺める、そして離婚、彼の
不器用な生き方は自分勝手であるが、わたしはその心情がとても
よくわかる。

でも、別れた妻は彼を待っていた。
もし、二人の結びつきと風にはためく何枚もの黄色いハンカチがなかったら、
この映画は一度だけ観ればよい。

   幸せは花の咲く野道を歩くとき
    風にそよぐ黄色いハンカチ


桜餅

2005年04月15日 | 

旭川市末広「島屋」の桜餅 

   訪ねきて
   道明寺にいる桜かな


桜餅が好きだ。
粒餡がぎっしりつまった田舎饅頭もいいけど桜餅も好きだ。
桜餅の、もち米を半殺しにした「道明寺」の弾力があって、
ぷちぷち感はなんともいえない。
桜餅に使われる桜葉は、どんな桜でもいいわけではない。
塩漬けにした「オオシマザクラ」の葉を使うのが一般的らしい。

旭川市の末広のある餅菓子「島屋」の桜餅は絶品である。
ここの桜餅は葉ごとかぶりつく、
桜の葉の野生的な触感と道明寺の柔らかい舌触り、
そして、やさしく甘すぎない餡、
鮮やかな小豆色のぬめった光沢が口の中でとろけていくようである。

札幌の桜の開花は5月3日。
桜の咲くまえに、染井吉野のような桜餅を味わえるのも幸せなり。

ふきのとう

2005年04月14日 | 
支笏湖畔
恵庭岳や風不死岳が見つめるなか、若芽のおいしそうな”ふきのうとう”を採る。
姉を千歳空港に送る途中だったので、いくつかを姉に持たせた。
支笏湖畔の”ふきのとう”が東京の食卓にあがる、きっと故郷の春の味がいっぱい
広がって楽しい食事になると思う。
 
   ふきのとう
   土を起こして目覚めかな

   集まりて
   笊のなかまで春の気配

   衣まとふ
   苦味なつかしふきのとう


天ぷらにするのなら、このぐらいの若芽がいい、
あまり開いていると、苦味が強いかも


天ぷらの準備
きれいに水洗いしていつでもOK


天ぷらの切り口を見ると、
いかにも新鮮そのものという感じ


飛べない白鳥

2005年04月13日 | 
羽を痛めて渡りのできない白鳥について、ウトナイ湖サンクチュアリネイチャー
センターに問い合わせたところ、同センター、インターンレンジャーの葛西さん
からご丁寧なお返事を頂きました。
感銘を受けましたので、ご了解を得たうえ全文を紹介致します。

お問合せありがとうございます。
羽を痛め渡りができないハクチョウたちは夏でもウトナイ湖にとどまり、水草や、
観光客があげる押し麦を食べて生活しています。
(ハクチョウにとって良くない、とは知らない観光客があげてしまうお菓子や
パンを食べてしまってもいます)
特に暑かった昨年の夏でも、ぐったりとして弱っている個体は確認しておりま
せんので、大丈夫と考えています。

なお、なぜハクチョウ(野鳥)が渡りをするかについては、わかっていない事が
まだたくさんありますが、現在では、食べ物のためである、という考えが主流です。
従って、「暑さ寒さ」というよりは「食べ物」があれば生き延びることはできると
思います。
(しかし、ケガをしていて可哀想だからと言って、エサをむやみにあげるのは感心
できることではありません。
ケガをしてしまったハクチョウにも自然の世界では役割があり、人間の手で生き
延びる事で自然の生態系を壊すことにもなりかねないからです。)

さて、羽を痛めたハクチョウたちがウトナイ湖で一生を過ごすかどうかですが、
「わからない」というのが答えになります。
飛ぶことはできませんが、泳いでどこかの川や湖へ行ってしまう事も考えられます。
彼らなりの生涯をまっとうしてくれたらと願わずにはいられません。

これからのウトナイは水辺の鳥(カモ、ハクチョウ)の数が減り、林や草原の
小鳥たちで賑わうようになります。
また是非、ウトナイ湖の様子を見に来てください。
それから、ネイチャーセンターにも遊びに来てくださいね。
ではまた。


駐車場の方から何羽も歩いてきます。
すっかり人馴れしていまが、野犬や狐に襲われる心配はないのでしょうか。



この白鳥くん、少し顔から首にかけて煤けていますね。
クリーニングしていないワイシャツ着たきりのサラリーマンみたいです。



ユリカモメがいます。
観光客が撒くエサを横取りしようと狙っているわけです。



ウトナイ湖

2005年04月12日 | 
苫小牧市郊外のウトナイ湖は、かつての勇払原野の面影を残す、自然の
表情豊かな湿原地帯です。
春先の渡りの季節には、数万羽のガン、カモ、ハクチョウの仲間が渡りの
中継地として羽を休めます。
そのため、湿地保護を目的とする「ラムサール条約」にも登録され、
世界的に貴重な湿原とされています。


千歳空港から苫小牧方面へ約8キロ位にあるウトナイ湖、
駐車場にも白鳥が何羽か遊んでいました。
よく見てみると羽を痛めている白鳥がいます。
渡りできないため、やむをえずこのままウトナイ湖に留まっているのでしょうか。
でも、仲間と一緒にシベリヤに行けないなんて可哀想です。